2012年9月16日日曜日

カーペンターベンチ


二階お手洗いの扉を、あせらず、のんびりと製作中です。
縦枠と横枠の交わるところは、ほぞ切りをします。
ほぞ穴はほぞ切り機で開けて、



ほぞは、テーブルソーに、ほぞ切り用アタッチメントを装備して切ります。
日頃は、
「機械が人間の能力を低下させた」
などと、偉そうなことを言っていますが、こんなときは一も二もなく機械に頼ります。

十二ミリのほぞにすると決めたら、厚過ぎも薄過ぎもしないでつくれるのですから、もう、機械さまさまです。


といっても、長手の方に関しては、アタッチメントが使えない幅なので、手でノミを使って落とします。
そんなとき役に立つのがこの作業台、カーペンターベンチです。

これは、1960年代末にガーナにいたとき、夫の同僚であり、仲良しだった、ノルウェー人のクリスティアンが、当時はまだふんだんにあったガーナの堅い木で試作したものです。
ノルウェーでは一般的なデザインかもしれませんが、機能と言い、デザインと言い、私たち夫婦がそれまで見たことのない、素晴らしい作業台でした。

すっかり気に入り、一台つくってもらって、日本に持って帰りました。 まだ若くて、帰ってからどんな生活を送るのか、何もかも不確定だったのですが。


大きな万力が二つもついている、二人でやっと動かせるような、重くて立派なカーペンターベンチですが、もし都会生活を送るなら、不要どころか邪魔ものだったでしょう。
東京郊外に住んでいたときに使ったこともありましたが、長く分解したままで、場所を取っていました。


それが、結局は大いに役立っているのですから、不思議なものです。

もっともそのまま使うには、背が高すぎて不便だったので、ここに来てから、脚を20センチくらい切り詰めて、やっと使いやすくなりました。
そういえば、クリスティアンも背が高く、190センチくらいありました。

 

使っていると言っても、お恥ずかしい、ビニールハウスの架設作業場の中で、いつもは半分物置状態です。
それでも、役に立つときは役に立つ、頼もしい道具です。




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