2012年10月4日木曜日
日本招猫倶楽部の復刻猫
日本招猫倶楽部の今年の復刻猫の、三河系古作招き猫です。
毎年秋、日本招猫倶楽部所蔵の招き猫の名品が復刻されます。その季節になると、買うかどうか迷ってしまいますが、限定品で、この機を逃すと「また今度」はないので、好きではない猫以外は、たいてい注文してしまいます。
三河系の招き猫はちょっと狐顔です。
昔の猫は、首に結んだ紐とか、前垂れが、今より素敵につくられている感じがします。
復刻招き猫は、1996年にはじめられていますが、私が日本招猫倶楽部の会員になったのは1997年、その年に初めて、第二回目の復刻猫を手にしました。
小判乗り招き猫でした。オリジナルは陶器ですが、これは磁器でつくられています。
1998年は、子福猫水滴でした。
子福猫水滴は、オリジナルも持っていたのですが、かわいいので注文しました。
右がオリジナルです。
2000年の古瀬戸特大招き猫のときは、日本にいなかったので、母に買っておいてもらったものです。
復刻招き猫の中では、もっとも大きい招き猫で、げじげじ眉毛(ひげ)が特徴です。
2002年の豪徳寺旧型招福猫児は、白と黒両方いましたが、昨年の地震で白は粉々に割れてしまいました。
黒も傷を負いましたが、修復できる程度の傷でした。
2003年の九谷焼横座り招きです。オリジナルは前足が肘から欠損しているものを、推定再現したものだそうです。
前垂はつけていませんでしたが、首と挙げた手の間に隙間があったので、つけてやりました。
2006年の花器持ち秋草模様招き猫です。秋草が丁寧に描かれている、ヨーロッパのアンティークで、日本の輸出品か、日本製を模したものかは不明だそうです。
2011年の三河系鞠持ち猫です。
以上、買っていない年もありますが、地震で割れてしまった猫たちもいます。
復刻猫の勢ぞろい。
今年の、三河系古作招き猫もちゃんと居場所を確保しました。
豪徳寺の招き猫の再現品というもの拝見しました。ありがとうございます。板東さんとか荒川さん関係の本でこの手の猫が掲載されていたような気がしますね。裏側に「豪徳寺みやげ」とか文字が入っていたのでしょうか。
返信削除知らないことなので何かいうのも危険かもしれませんが、常滑をはじめとする三河地域の産なのか京都辺りか?という印象を受けますがどうでしょうか。たまたま他所の産地から取り寄せて門前で鬻いでいた招き猫のひとつということのような気がします。たまたま「江ノ島」で売っていたなら江ノ島の招き猫という感じではないかなあと思ってしまいます。招き猫倶楽部は今でも健在なのですね。
いまどきさん
返信削除豪徳寺猫は土着ではなくて、流れものの猫だったのですね(笑)。復刻猫は昔のものとすると大きいのが不思議。大きいものは近場で売ると思います。
授与品にしても大き過ぎる、今の豪徳寺猫の一番大きいものより大きいでしょうか。となると、豪徳寺の神話そのものも「???」ということになってしまいますが、硬いことは言いっこなしですね。いろいろとり混ぜてやってみたのでしょう。
招猫倶楽部は健在です。でも『福の素』も以前のような、町で招き猫を見つけた人が報告する記事やら、情報交換したりする手づくりっぽいものからはすっかり変わってしまいました。ネットの時代ですから、坂東さんも荒川さんもやりにくいのかなぁ。でも、毎年秋のイベント「来る福」は大盛況のようです。
画像をいただいたりありがとうございました。こちらの再現黒招き猫のモデリング、うちのブログの昭和53年の豪徳寺境内の画像に写っているものと似ているような気がするのですがどうでしょうか。
返信削除いまどきさん
返信削除昭和53年の豪徳寺境内の写真の下の段の右の端の大きいのがそっくりですね。復刻型と豪徳寺の現在の猫が似ているとは思ってもみなかったのですが、見比べてみるとけっこう形が似ています。
私が持っている現在の豪徳寺猫は、小さいのはどちらかと言えば狐顔、大きいのは丸顔で、底の穴に張ってあるものが違うのですが、年代が違うのか、それとも複数場所から仕入れているのか、そのあたりは不明です。私もどれが豪徳寺で買ったもので、どれが骨董市などで買ったものかすっかり忘れてしまっていますので(笑)。世田谷ボロ市保存会がつくった猫もそっくりです。世田谷つながりで、同じ産地でつくったのでしょう。
手元にある復刻型は、胸に「招福」あるいは「招」の文字がありません。ということは、量産品になってからのものだと思われますが、それにしては前垂の模様が丁寧過ぎる。よくわかりません(笑)。