2012年11月10日土曜日

エチオピアの椅子


15年ほど前、その年はいろいろあって、疲れた自分をもっと励ましたいと思っていました。そこで、自分のお誕生日プレゼントに、買ったのは、エチオピアの椅子でした。
確か、「銀座かんかん」という、ずっと前になくなってしまったお店で買いました。

エチオピア北部には、石を彫り出してつくった、ラリベラの教会があります。そして、木を彫り出して木工品をつくっているのは、南の人たちです。
背もたれつきの椅子、背もたれのついていないスツールなど、いろいろな椅子がありますが、こんな三本脚が特徴です。


どのくらいの年齢を重ねた木だったのでしょう?そして、どんな道具で切りだしたのでしょう?
今、エチオピアではすっかり森が失われてしまっています。


もので癒されるくらいですから、たいしたへこみ方ではなかったのですが、この椅子に座るたびに元気が出ました。


家に、遊びに来る子どもたちは、よくこの椅子に座りたがります。
そのたびに、小さい子なら
「その椅子に座っちゃダメ」
と言い、少し大きい子には、
「気をつけてね」
と声をかけるのは、座るときは何でもなくても、立ちあがろうと重心を前に掛けると、椅子が前にひっくり返りそうになってしまうからです。

正面から見ると、脚のつき方が左右対称ではないのが、ひっくり返りそうになる原因かもしれません。
しかし、三本脚なら、どう配置すれば安定するのでしょう?左右対称で、一本が後ろ?あるいは、左右対称で、二本が後ろ?
くり抜いて、木の太さ目いっぱいに使ってあるのですから、座面より脚の先を広げることはできません。また、脚を太くして、上部の重さに見合った重さにすると、椅子として重くなりすぎます。

そんな欠点も含めて、とても気に入っている、大切な椅子です。

2 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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  2. 株とはさん
    はじめまして。コメントありがとうございました。
    生活って、いろいろなもので彩られるもの、この椅子も大切な友だちです。
    どうぞ、また遊びに来てください。
    こちらこそ、ありがとうございました。

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