2012年11月14日水曜日

築地塀横町


あれっ、また塀の工事をしている家があります。
この家は、以前はどんな塀だったのでしょう?
立派な大谷石の塀でも、ある日突然壊して、築地塀にするのは、このあたりのおじいちゃん、おばあちゃんの最高の道楽です。
悲願だったりします。


この通りには、七軒の家が並んでいますが、角から四軒はなんとなく似ていて、傍目には競い合っているように見えます。




この家でつくるのは、コンクリートの壁に瓦屋根を乗せただけの似非築地塀ではなくて、木組みの正真正銘の築地塀です。
これで、四軒の家は、みんな築地塀になってしまいましたが、この家の塀が一番豪華でしょうか。


屋根を支える木の、刻みの手の掛かっていること。自分でつくればただだけれど、頼むとなると、さあ、どのくらいかかるのでしょう。

四足門の奥の駐車場には車もたくさんありますから、何人かの家族が住んでいると思われます。


しかし、この並びの一番端の角の家など、母屋、長屋門、蔵、納屋、隠居(離れ)、築地塀のある大きな家ですが、おばあちゃんがたった一人で暮らしています。
もっとも、築地塀は、コンクリートに瓦屋根を乗せた、似非築地塀です。


角から二軒目は、奥まって建っています。
道路際には御影石の低い塀がありますが、奥には四足門が見えていて、やはりコンクリートの似非築地塀をめぐらせています。


三軒目はベンガラ色の目立つ家、ここも築地塀はコンクリートづくりです。


石垣も蔵も豪華ですが、ちょっと成金趣味の感じは否めません。
でも、手入れのよく行き届いていること、感心してしまいます。


そして、遠くに見える四軒目が、あの新しく築地塀をつくっている家です。

築地塀もいいけれど、私が一番好きなのは、生垣です。
ただ、こればかりは一朝一夕にはできないし、お年寄りには刈りこみが大変なようで、最近は手入れの行きとどいた生垣がなかなか見られなくなりました。



4 件のコメント:

  1.  由緒ある家でしょうが何人住んでいるのですか、
    大谷石懐かしいですね、凝灰岩だから子供の頃から釘で穴を開け遊んでいました。
    上京したとき記念に我が家の近くからもって帰りました。
    帝国ホテルがそうでした。今は明治村かな?

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  2. 昭ちゃん
    八郷の家はみんな大きいので、由緒あるのか、ただの蚕成金かわかりません(笑)。なんちゃって、四足門だから由緒ある家々です。
    このあたり大谷石の塀は産地に近いのでとっても多いです。でも、昨年の地震でずいぶん崩れましたし、今では大谷石はすごく高いので、新しい塀はたいてい御影石(のタイル)です。
    帝国ホテルは、天井が低くていい雰囲気でした。そちらには大谷石はないでしょうね。
    大谷石は、以前は誰の敷地でも掘れたようですが、地盤沈下が問題になったりして、今では横ではなく縦に掘っています。見に行きましたが、掘る人は毎日50メートルも階段を下りて、また夕方登ってきます。
    炭鉱はどうだったのか、彼らはお日様とは無縁な生活をしているのだと、見学して胸がつぶれました。

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  3.  戦時中は秘密の航空機組み立て工場になっていたので戦後米軍が探したそうです。
    こちらでは阿蘇の凝灰岩が日田石と呼ばれ燈籠などに加工され有名です。
     炭鉱より落盤の危険が少ないですね。
    そういえば私も20年坑内でした。

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  4. 昭ちゃん
    そうですか。でも私の見たところは狭くて、とても航空機を組み立てたりできなさそうでした。
    炭鉱は、トロッコで入っていくのでしょう(もしかしたら違う?)?
    大谷石は切った石はリフトのようなもので運び出すのですが、人はひたすら鉄の階段を歩きます。行きはよかったけれど、帰りには息が切れてちょっと気持ち悪くなってしまいました。きつかったぁ。

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