韓国には、花婿が花嫁を迎えるとき、自分の彫った家鴨(チッオリー=あひる)を花嫁に手渡し、「家鴨のようにいつまでも家から離れないで欲しい」、と願う習慣がありました。
家鴨は、首が外れるようにつくられています。
家鴨を贈られた花嫁は、夜は家鴨の首をはずして枕にして寝ました。そして子どもができてからは、家鴨は棚などに飾って大切にしました。
この、花婿がつくった家鴨が好きで、韓国に行くたびに仁寺洞の骨董屋を片っ端からのぞいてみたことがありました。
でも、形が気に入って、しかも値段の折り合いがつくようなものには、とうとうめぐり合うことができませんでした。
これらの写真は、どれも『少年民藝館』 (外村吉之介著、筑摩書房)に載っている、倉敷民藝館所蔵のものです。
外村さんは、日本は韓国から千年以上にわたっていろいろ学んできたのに、この家鴨の習慣をどうして学ばなかったのかと、とても残念がっていらっしゃいますが、同感です。
でも、贈られた家鴨が素敵なものでなかったら、ちょっと困ってしまいそうです。
ちなみにこの三体は、どれも素敵です。
しばらく前から、韓国ではお土産品として一対の家鴨が売られています。
これは、20年ほど前の、妹の韓国土産です。
『ソリちゃんのチュソク』の、テレビの上に飾ってある家鴨も、これの仲間のようです。
春さん韓国編楽しく読みました。相変わらず韓ドラブームですね、
返信削除同居人などは「録画しているからコンセントを抜かないでよ」これだもんね。
まあドラマ用のストーリーだから現実とは異なるでしょうが、やはり戦後日本人が忘れてしまったことが多くあります。
(ブログなので詳しくは書けませんが、、)
家屋の様式や家具など興味深々です。
昭ちゃん
返信削除私、韓ドラって、一本もはじめから終りまで見たことがないんです。話の種に一つくらいって思ったけれど、えらい長くって、続きものの一回分でギブアップしました。
家屋の様式なんか、本当に興味津々ですね。ソウル近くの「民俗村」というところに行くと、民家園のようなところですが、従業員がみんな昔の服装をしていて、鍛冶屋さんが鎌をつくって売っていたりします。楽しいですね。そこには昔の料理のレストランもあって、百年前の料理も食べられました。