2013年1月17日木曜日

赤いプラトークの娘たち

なにごとにも、黎明期、円熟期、そして衰退期があります。
マトリョーシカは、今がその円熟期のような気がします。一つ一つ手仕事で、しかもたくさんの作家の方たちが、個性豊かなマトリョーシカを世に出して、まさに花開いている感じがします。

やがてそれは装飾過多になったり、制作過程の合理化を考えたり、とりまく世界が変わったりしながら衰退期に入って行くのが、世の常だと思われますが、マトリョーシカはどうなって行くのでしょう。


セルギエフ・パサード在住のズヴェーレヴァさんのマトリョーシカです。線は焼き鏝で木を焦がして描いてあります。
黒みがかった濃い赤、緑、青、黄色の色づかいがズヴェーレヴァさんの特徴ですが、このマトリョーシカは青も緑も色味としては抑えて、暖色でまとめているところが気に入っています。


一番大きい娘が持っているのは人形でしょうか。人形だとしたら、抽象的なマトリョーシカ娘が具象的な人形を持っているのがおもしろいところです。
次の娘はお茶の用意をしています。


三番目の娘は左手に錘を持ち、糸を紡いでいます。
四番目の娘が持っているのは、クッキーの壺でしょうか。


そして、五番目の娘はジャムの壺を持ち、六番目の娘は編み物を、七番目の娘はのんきにお茶をいただいています。


かわいい娘たち。
半年も迷っていたマトリョーシカたちですが、しばらく前に、値段が最初見たときの25%引きくらいになったときに手に入れました。
とっても気に入っています。


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