2013年1月21日月曜日
爪切り
刃物のお店、日本橋木屋の小さな爪切りを見つけたのは、確か銀座松屋の「東京の職人展」などという催し物会場だったと思います。
中学生の時から、1990年代半ばまで、銀座松屋は私のワンダーランドでした。
銀座を通りかかると、というか、わざわざ電車を降りても、松屋の七階にあった、アフリカの衣装や道具を並べていた「ドゴン」や、名前は忘れたけれど、ちょっと古い雑貨を売っているお店や、グッドデザインコーナーなどを、ぐるっと見て回るのが楽しみでした。ネットショップのない時代、お鍋一つ買うにも、まず松屋をのぞいたものでした。
そんなとき、吹き抜けわきのエスカレーターで降りて来ると、エスカレーターからちょうど見降ろせる一階でも、「職人展」など、おもしろそうな催し物をよくやっていました。
さて、木屋の爪切りは、形よし使い勝手よしで、数年経ってから、足の爪用にと一回り大きいのも買い足して、今に至っています。
木屋の爪切りを見つける前、形のよい爪切りになかなか出逢えず、この携帯用の爪切りを買って使っていました。
ただ、携帯用ということもあり、使えるのですが機能第一というわけにはいきません。
というわけで、少しでも荷物を少なくしたい旅生活を送っているわけじゃないので、今ではこの爪切りは引き出しの肥やしになっています。
木屋の爪切りに出逢ってから、家にごろごろとあった他の爪切りは捨ててしまいました。ただ、いつのまにかあった、シンガポール航空でくれたものだけ、かわいいので残してあります。
ちなみに、夫は空港とか駅とか、どこかで間に合わせに買った爪切りを、いまも手元に置いて使っています。
爪切りごときは、切れさえすればいいので、いちいちしまった場所から出すのはいや、思いついたらすぐ使えるところに置いておくのがいいのだそうです。
「木屋」老舗ですね、
返信削除伊東屋など楽しくてでられませんでした。
昭和50年代の神保町「ガラクタ貿易」
六本木の「マハラジャ」もう変わったことでしょうね。
愛用品は楽しいです。
爪切りってなかなか気に入ったものに出会えません。木屋の爪切り、今度出会ったら試し切りしてみたいです。(包丁は、木屋のを使っていて気に入ってます。)我家で一番しっくりくる爪切りは、今のところ、古―――いフェザーのものです。主人が私と結婚する以前から使っているものです。そういえば刃物はみんな砥ぎますが爪切りって砥がないですね。明治生まれの祖母は昔、大きな糸切りばさみのような形のハサミで丁寧に私の爪を切ってくれた覚えがあります。
返信削除昭ちゃん
返信削除伊東屋はたぶん今でも楽しいですよ。でも銀座松屋は、全階服売り場になってしまいました。
「ガラクタ貿易」?確かアメ横にあったような。神保町の「ガラクタ貿易」も、六本木の「マハラジャ」も知りません。だいたい、六本木は地下鉄がっ通るまで不便で行かなかったもの(笑)。でも「アマンド」は知っていますよ。
hattoさん
返信削除爪切りが出てきたのはいつごろだったでしょうね。確かにその前は普通のハサミで切ってもらっていました。
一種類のものだけを切るからか、爪切りは研がなくても長持ちしますね。
爪切りといえば、向田邦子が爪をかむ癖があって、爪切りを使ったことがないというのを読んでびっくりしたことがあります。噛んだら減るのか?やってみようとしましたが、だめでした(笑)。
この型は子供のころありましたから昭和10年前後でしょうか、
返信削除hattoさんの書かれた「フェザー・羽印」の「西洋カミソリ・当時の呼称」
今でもありますが歯の部分が磨耗して切れません。
へー!向田邦子さんにそんな癖があったとは。
返信削除たしかに、爪を噛む癖のある者は爪切りがいらないようです。以前、お世話した生徒がやはりそうでした。その子は常に噛んでいるので深爪状態でしたが、それはそれは綺麗に噛んでありました。とても清潔な指先にみえてましたがそれが、自分で噛んでとなると綺麗か否かは考えるところでありましたが(笑)
調べてみたところ、今のようなデザインの爪切りは戦後しばらくしてからニッパー式ができそのあとのようですが、はっきりした時期はわかりませんでした。クレオパトラはヘナで爪を染めていたという事もかかれました。
物の出始めた起源がもう判らない時代になりましたね、
返信削除テコ式は爆発的に売れました。
従来の直線的に切る(これが子供が嫌がる)切り方に比べて爪の形に切れること、ヤスリがついていることで、子供の私でも使えましたからね。
戦争が長期化して不急品の製造禁止や統制経済が始まりどんどんものが消えていきました。
フェザーの「安全カミソリの刃」も、私はあるルートで入手できましたが。
今はニッパー式を愛用しています。
私は当時できた「電気バリカン」のテスト一号でした。(笑い)
昭ちゃん
返信削除すると、戦争で金属はいろいろ供出されて、わずかな必要品が残されていて、戦後私はハサミで爪を切ってもらっていたのですね。ニッパー式の爪切りが戦前からあったとは全然知らず、ずいぶん大きくなってから知りました。
フェザー剃刀、覚えています。子どもが鉛筆を削るのも、肥後守の次は厚手の剃刀の刃でしたね。
電気かみそりは、夏犬の毛を刈るのに使いますが四苦八苦。だって身体がでこぼこしているのですもの(笑)。
hattoさん
返信削除よく爪を噛んでいる子って昔はいたような。今はもしかしていない?
今はスマホやケイタイをのぞくことで、同じ効果を得ているとか?時代は流れていきますね(笑)。
ニッパー式の爪切りは、意外と歴史のあるものだったのですね。驚きました。小さい頃、ハサミで爪を切ってもらうのって嫌でしたね。確かにハサミだと、一人で切ろうとしたら、利き手の爪を切るのに苦労するでしょうね。
春さん説明不足でごめんね、
返信削除この写真と私の説明もテコ式の方で「ニッパー式・ハサミ式」ではありません。
だからテコ式が昔からある型なのです。
爪を噛むくせは私もありました。
噛んでいるとふやけて軟らかくなりそこで噛めば歯で切れます。
ただし子供の爪には泥や砂が溜まっているのでジャリッと音がするし不衛生です。
なんでも私の勉強だから遠慮しないでね、
私の話は東京限定なので地方と差があります。
昭ちゃん
返信削除私がテコとニッパーと間違えちゃったんですね。これはテコ式なのですねm(_ _;)m。
ニッパーは知っていますが、ニッパーと刃が似ているから、縦ニッパー、横ニッパーとあるのかと思ってしまいました(笑)。確かにテコ式でした。もっとも赤ちゃん用の爪切りばさみはありますが、一般的にはこればかりだから、わざわざテコ式と呼ぶこともないので、気がつきませんでした。