2013年2月20日水曜日
セルロイドの駄おもちゃ
昔のおもちゃはなんでも好きですが、お金持ちの子どもしか買ってもらえなかったような立派なおもちゃより、誰でも買えた、安価なおもちゃの方により惹かれます。
セルロイドの笛はいろいろありますが、もともとはどこで売られたものでしょう?鉄道の駅の売店だったのか、駄菓子屋さんだったのか、あるいはお祭りの出店で売られていたのでしょうか?
子どもたちは目を輝かせて、どれにしようか選んだことでしょう。
セルロイドのおもちゃは、単価は安くてもかさばるし、つぶれやすいし、昔の流通事情の悪さや、段ボール箱やぷちぷちなどの梱包材がまったくなかったことを考えると、運ぶにはとても厄介なものだったのではないかと思われます。
この笛は、音は出ますが、短いセルロイドのパイプが遠すぎるのか、羽の上のキューピーはよくまわりません。羽のセルロイドがきれいです。
たかが、こどものおもちゃですが、なんて優雅な姿でしょう。うっとりしてしまいます。
しかも、どんな仕掛けか、どの笛もいまでもぴーぴー鳴きます。
ぴーぴー鳴くから、装飾として小鳥をつけると考えるのが普通ですが、
赤ちゃんもぴーぴー泣くからか、赤ちゃんの顔がついた笛もあります。
セルロイドのブローチもかわいいものです。
穴の開いた玉に鈴が入ったものは、ゴムのついた髪止めもありました。
色とりどりのはっかパイプは、お祭りやら縁日やらに並ぶ出店の定番でした。
といいつつ、過保護な子どもだったので、「不衛生」と言われて、子ども時代には一度も買ってもらったことがありませんでした。
やっと初めて手にしたのは十年ほど前、草葉の陰で、祖母も苦笑していることでしょう。
このはっかパイプは、猫たちと一緒に飾っていて、小さいものなのでしばらく行方知れずになっていました。
「地震のときなくなったってことないしなぁ」
と何度も探して、 やっと招き猫の後ろに倒れていたのを見つけ出しました。
セルロイドの髪留め、なつかしい!そういえば、こんなのをつけていた子がいたなあと。しかし、球体がどこかかしこ凹んでいたりして。赤ちゃんの顔だけのっかってる笛、ちょっとこわいですね(笑)
返信削除hattoさん
返信削除メリーゴーラウンド、起き上がりこぼし、筆箱、下敷き、髪留め、セルロイドいっぱいの生活していましたね。
ピンポンもそうだけど、一度へこんじゃうと、熱いお湯につけてももとに戻らないし、そこに口をつけて吸っても駄目だし、近くに針を刺して持ち上げるようにしたら破れちゃって、もうめちゃくちゃでした(笑)。
もっと厚いセルロイドもあるのに、どうしてあんな薄くつくっていたんでしょうね。すぐ壊すためかな?
そう言われると赤ちゃんの首、ちょっと怖いかしら(笑)?