下の妹が、職人として七年も修行していたせいだと思いますが、我が家には愛媛県砥部焼の食器がいくつかあります。妹が帰省するときに、母へのお土産にしたのを私が見て注文したりしたので、両方の家に同じものがけっこうあります。
大きめのボウルです。
使いやすい形ですが、煮物などを入れるのに適しているでしょうか。スープなど汁ものなら、日本人にはやっぱり漆が一番です。磁器に熱いスープを入れると、熱くて持てません。
七寸鉢は、サラダよし、煮物よし、出番の多い 鉢です。
砥部の典型的な模様だけれど、妹が絵つけしたものだと思います。
どんぶりは、もう長い間使っていませんでした。
二人暮らしで、丼物や熱い麺類を食べる機会も少なく、しかも一回り小さなどんぶりを二つ持っています。
ところが先日息子が来て、昼食に、
「鴨南蛮つくろうか」
と言います。息子はめったに調理しませんが、つくるとおいしいのです。
で、久しぶりにどんぶりの出番がありました。鴨ではなくて鶏南蛮でしたが、とても美味でした。
平らなお皿は、水を切ったうどんを入れた笊の下に敷いたり、かつおのたたきを並べたり、何かと便利、直径26センチあります。
同じ大きさで、砥部模様のお皿も持っていたのですが、そちらは息子にやってしまいました。これは、妹が独立してからつくった、妹模様のお皿です。
妹が独立してからの湯のみとお茶わん。
どちらも六客ずつあったのに、なんてこと、こんなに少なくなってしまいました。
これを砥部焼と言ったら、砥部の人に怒られそうなお皿は、妹が母の誕生日に送ったお皿です。
この絵にある猫ハイジは、ある夕べにふっと出かけたまま、戻りませんでした。
当時は、三味線の皮にするのに、野良猫では皮が傷んでいると、飼い猫が盛んにさらわれていた時代でした。
この猫ハイジも、三味線の皮にされたのではないかと、みんなで疑ったのですが、妹の、母への毎年のプレゼントのお皿にはそのハイジが繰り返し出てきて、その姿をいつまでもとどめています。
妹さんの作品、他では見られない図柄であたたかいほっこりした時間を感じとれます。そして、このストーブの懐かしいこと。私が小学校4年生頃までは、これと同じストーブでした。
返信削除私はこの形がとても素敵でした。歩きだしそうな足と、真っ赤になった丸い頭と。なぜか「でっぷりしたおじさんストーブ」と自分の中でイメージしていましたね。妹さん、もう何も焼いて(陶器)ないのですかね、もんぺの妹さんですかね。
hattoさん
返信削除そうもんぺの妹です。漫画ばかり描いていた妹です。このストーブは両親のところで長く使われていました。妹の絵には、足の悪かった猫とか、いろいろ出てきますが、座布団なんかも当時使っていた座布団の柄で、「そんなのあったね」と感慨深いものがあります。
ところで猫皿、今日夫が一枚割りました。もう!という感じですが、だいたい99.9%は彼が割ります。いい加減にして!
ああ・・・なんてこと!私は大事にしている食器を夫が割ってしまうととても腹がたちます。割る人によって腹立たしさの加減が変わります(笑)。義母は、皿割り名人で以前おにぎりを食べていたらガリッ!夫が吐き出すと、梅干しの種ではなくガラスの固まりがでてきました。義母は「ああ、そんなところに入っていた?さっき瓶が割れた」と笑っていました。こ、こ、こわい!そして私は、朝食抜きで阿蘇へ出かけました。流石に腹ペコで昼からステーキを食べたら義母さんにこっぴどく叱られました(笑)。因みに義母と義妹はうどん食べてました。
返信削除hattoさん
返信削除あはは、ガラスは怖いですね。夫はガラスを割ると(笑)、ここまで神経質にするかと思うほど掃除します。なにか苦い経験があるのかもしれません(笑)。
でも、こうゆうときこそタイ人を見習いたいものです。いつもは自分にめっちゃ寛容で腹の立つ存在ですが、他人にも寛容で、失敗を失敗と感じさせません。「なじる」なんて言葉は、彼らの辞書にないんじゃないでしょうか。
まあ、大切だったものは心に刻んでおくしかありません(苦笑)。