大腿骨骨折の手術後の経過も良好な母が、先週の木曜日にリハビリ専門の病院に移りました。移ってから初めて、新しい病院を訪ねてみました。
よかった。不満と愚痴が消え、すっかり落ち着きを取り戻していました。
病院の方針でパジャマを脱いで普段着を着て、車椅子はできるだけ自分で動かし、食事はほかの人たちと食堂で食べていました。
あっちが痛い、こっちが痛いと週刊誌を広げてみる気力もなかった母が、行くと静かに本を読んでいたのでびっくりしましたが、もっと驚いたのは、日記を書いていることでした。
自分で自分のペースをつくれるまで回復したようです。
救急病院では、痛いのに加え、病室を何度も変わったり、車椅子に鍵のかかるベルトで固定されていたりしたのが、平常心を失わせていたのかもしれません。
そんな母のところに持って行ったのはこれ。毎週、東京新聞に同じような間違い探しの絵が載っています。二枚の絵があって、そのどこかしらを違えてあります。私も時折遊んでみることがありますが、たいてい最後の一つが見つからない、そう話すと、母はいつも全部できると言っていたのを思い出したからでした。
母のベッドの上の、布でできたバケツ(必要なもの入れ)にはノートなどと一緒にクロスワードの本も入っていました。見る余裕が出てきたのです。
そしてこれ、
「漫画はのんきそうに見えるから見ない」
と言っていましたが、もう見る気分になっているでしょうか?
今頃、楽しんでくれているといいのですが。
普段着での生活をリハビリにという取り組み、これはいいですね!病院でこれを実践している所はこちらでは聞かないです。「普段通り」に近づけるということが何より一番の近道なのでしょう。病院建築の内装なども、自宅に近いデザインになるといいですね。布一枚、木の材質、窓ひとつで精神は随分落ち着くものです。
返信削除お母さん、落ち着いてこられてよかったですね。
hattoさん
返信削除ありがとうございます。介護の方たちが、「何もできない患者」扱いせず、「こうしましょうか」と提案してくださるのも嬉しいようです。まあ、上着を一人で着るという行為だけでも、体操したりするのと同じような効果が見込めるでしょうね。ありがたいことです。
ちらっとカレンダーに書かれているのを見たのですが、土曜日に初めてトイレで一人で用を足せたようでした。それってずいぶん自信になると思います。