2013年3月11日月曜日
箸替え
普段使いの箸を、もう十年近く使っていました。
最初は四膳あったのに、数日前から三本だけになっています。
「お箸は一本どうしたの?」
「さあ」
夫が先を噛んで折ることもありますが、ただ消えることもあります。
「だからって、客用のを使わないでよ。揃っているんだから」
「じゃあ、どうするの?」
「割りばしでも使いましょう」
なんて、ひどい状況でした。
さて、日曜日、
「今日はどこか行きたいところはあるのか?」
「笠間へお箸を買いに行こう」
というわけで、行ってきました。
笠間の「ギャラリー門」は、陶器も売っていますが、箸の品揃えが豊富です。
「一人二膳ずつ、好きなのを選ぼう」
と、しばし、勝手にあれこれ手に取ってみます。
結果は、別々に選んだのに、なんだか似たようなものになってしまいました。
二人でずっと同じ長さの箸を使っていましたが、親指と人差し指を広げた長さの1.3倍の長さの箸が持ちやすいとか、夫の箸は、今までより長いものになりました。
長さだけでなく、太さもちょっと太くできています。
もしかしたら、今まで手に合わない箸を使っていて、不便だったのでしょうか。
私が選んだのは五角形と六角形、夫のは両方とも五角形でした。
客用の箸は、タイで買ったものや輸入物、値段で言えば普段用よりずっと安いものですが、一応数を揃えて、普段は使わないようにしています。
普段使いの箸は、十年に一度くらいしか買い換えないのだから、思い切って奮発してもいいと思っていましたが、やっぱり高いものには、自然と手が伸びず、妥当なものを選びました。
さっそくそうめんで使い具合を確かめましたが、上々、幸せな気持ちになりました。
そして、古い箸は、今までの労をねぎらいながら、ストーブの焚きつけ箱に移動させました。
さて、回廊ギャラリー門には、ところどころに郷土玩具も置いてあります。なんと、お目にかかりたいと思っていた、岩手県の六原張り子の鯛乗り招き猫と出逢ってしまいました。
今まで、フィギュアしか持っていなかったものです。
素敵、素敵。
飛び出した目で、「目出鯛=目出度い」招き猫です。
フィギュアではあまり気がつきませんでしたが、鯛がとくに素敵でした。
「ターシャテューダーの籠」で検索したら八郷の日々に遭遇、なかなか物知り、ターシャのように何でもご自分で挑戦、つい引き込まれてしまいます。勝手ながらお気に入り。
返信削除使われた箸もストーブならお炊き上げで箸供養になりますね。
オンジーさん
返信削除初めまして。コメントありがとうございます。
ときおり、こんなに「もの、もの」とものの溢れた生活をしていていいのだろうか、もっとシンプルにできないのだろうかと悩むことがあります。そんなとき、ターシャテューダーは一つの慰めです。一人であんな広い家に住んで、織り機だけでも6台もあったのですから(笑)。もっともそのどれにも糸がかかっていて、織っていたというのがターシャのすごいところで、とてもとてもまねできません。
お箸、考えてみれば十年もよく使いましたね。
また、遊びに来てください。