八郷には、数々の御殿がありますが、Sさんちへ行く途中に建つ、この家ほどぶっ飛んだ御殿はめったにありません。
銅葺きの長屋門は、丸太の梁が二本貫き、両側の壁には仁王さまのレリーフが施されています。
その前には、鷲の石造が一対、来る人を威嚇するように立っていて、見る人の度肝を抜きます。
ぴっかぴかに光っていた屋根が落ち着いたと思ったら、また何か建てはじめました。
わけのわからない、東屋風の建物です。
お寺でもない、個人の家なのにどうして?
Sさんに聞いても、詳しいことはわかりません。左官屋さんかもしれないという、はっきりしない情報があるだけです。
そして、こんなに力を入れて、家を飾りたてているにしては、周りがお粗末なのです。すぐ前に別の家が建っていて、母屋は瓦葺きですが、新建材やトタンを使った倉庫やら納屋がごちゃごちゃ建っていて、威圧的な後ろの家のシンボリックさを消し去る役目を果たしています。
このあたりの本当の旧家はしっとりと、周りと調和したたたずまいを見せています。
自然に囲まれた場所なら地形を生かして、「宿」と呼ばれる、家が並んだ場所では、隣と調和しながら、さりげなく自己主張もしながら、家を美しく見せることを、控え目に競っていたりします。
こんな突拍子もない家を建てる気持ちはどんなものか、聞いてみたい気がします。
うわぁ〜、春さんのブログにこの家がアップされるとは
返信削除思いませんでした。
散歩でこの辺まで足を伸ばすことがありますが、いつも
目が釘付けです。
宮崎アニメの『千と千尋』の妖怪たちがぞろぞろ出て来そうで、長くは眺めていられませんが。
kuskusさん
返信削除あはは、その昔、石垣を積んでいるころから、何者?と思って、興味津々でした。
ちょっと遊んでみるには、お金がかかり過ぎていません?
きっと、信じられないほど、変な人なのでしょうね。しかも、それを許している家族は何?(笑)考えれば考えるほど、頭がこんがらがります。
もしかしたら、神のお告げでつくっているのかもしれません。
春さん、このブログをもし当人が見ていたらびっくりでしょうね笑。 是非とも突撃取材を!KusKusさんと一緒に(笑)
返信削除hattoさん
返信削除見ていたらどうしよう(笑)!突撃取材は避けた方がいいと、直感します。
「触らぬ神にたたりなし」、じゃなくて、「知らぬが花」でしょう(笑)。