家の中には、飾って置きたいものもあれば、隠しておきたいものもあります。
いや、そんなに割り切ってはだめ、できるだけ隠しておきたいものを持たないで、納得のいくものだけ持って過ごしたいと思っています。
誰にも共通する、できるだけ見せないでおきたいものは、掃除用具、洗濯物干し場、ゴミ置き場などでしょうか。
かつて、団地のベランダはどこも、干した洗濯物のオンパレードで、洗濯物はその家の家族構成や元気度を測るバロメーターのようなものでした。
ところが、今どきのマンションでは、洗濯ものをひらひらさせるのが見苦しいと、禁止されているところもたくさんあるようです。
さて、我が家の事情ですが、掃除用具は気に入ったものだけしか持たないで、見せて収納することで解決しています。
もっとも、掃除機は別のところ、戸棚に入れています。掃除機に限らず、電気製品は何でも、あまり見ていたいものではありません。
箒やブラシは、しまうのも取り出すのも便利なので、この方法はよかったなと思っています。
物干し場に関しては、四年前、母屋が九分どおり完成して住みはじめるようになってから、機会を見つけては、夫に設計してくれとせっついて来ました。自分では、見ても美しい物干し場をつくるイメージが、なかなか湧いてこなかったからです。
「 陽あたりがよくて、干すのに便利な場所でなきゃだめ。雨が降っても取り込まなくていいように屋根もつけて」
他の人にお願いするなら、どんな要求でもすらっと言えます。
ところが、夫の腰は重く、全然考えてくれません。
洗濯は毎日のこと、待ったなしです。仕方なく、テラスに伸びているケヤキの高い枝に、重しをつけた綱を投げてひっかけ、元から使っていた物干しハンガーを掛けて干したこともありました。
ところが、ハンガーをしまい忘れた時はもちろん、うっかりすると、洗濯ものごと、夫に片づけられてしまいます。
山の稜線を遮って、見苦しいというのです。
かといって、他に物干しハンガーを掛けられて、使いやすいところは、近場にはありません。それに、目に触れないような場所に干したら、いつもうっかり取り入れるのを忘れてしまうに違いありません。
しかたなく、ずっと二階の手すりに干してきました。
あちこちに手すりがあるのでゆうゆう干せますが、二度も洗濯機を回した時は、梁にも干しました。
手すりには、幼児の転落防止のための柵をつけたので、手すりと柵と二段になっています。そこで、靴下など短いものは手すりに干して、Tシャツなどをその下の柵に干し、重宝に使ってきました。
二階なら、夜でも干せるし、乾きも早いし、文句はありませんでした。
ただ、お客さんが来る時などは見苦しいので片づけなくてはならず、便利とはいえ、手すりに干すことは、あくまでも「仮の姿」でした。
一年ほど前に、ネットショップでドイツ製の木の物干しを見つけ、買うかどうか迷いました。一番のネックは値段でした。
自分でも折りたたみの物干しはつくれるのではないかと、デザインもしてみました。また、屋根つきの物干し場をつくるなら、いくらぐらいかかるだろうかという試算もしてみました。
また、この木の物干しよりたくさん干せて、値段も安い折り畳み式の物干しも、比較検討してみました。そちらの問題は、金属はともかく一部プラスティックを使っていること、と重さでした。
広げたり畳んだり、出したり入れたりするものですから、使っている時の姿とともに、畳んだ姿や、重さも重要でした。
迷いに迷ったものの、とうとう買ってしまいました。
決心がついたのは、高いとはいえ、屋根つきの恒久的な物干し小屋を建てるよりは安くつくという点でした。
安くあげようとあれこれ材料を買い、結局高くついた上に時間もかかり、しかも完成しない時もあれば、完成しても気に入らない時もあるという、自分によくあるパターンを避けたのでした。
使い心地は悪くありません。雨の日は二階でも広げられます。
先日、テラスに置いておいた時、お客さんがいらしたのにそのままにしておいて、夫も片づけようとは言いませんでした。
持ち運びも楽々、畳んだ姿もまあまあで、場所も取りません。
これにしてよかったと思っています。
ただ、シーツ(自分でつくったもので2メートル×3メートル)は、上の写真のように畳んでやっと干せるので、シーツと布団専用の、幅が広く、高さもちょっと高く、しかも畳める物干しは、自分でつくってみようかなと思っているところです。
ちなみに、洗濯ばさみは長いことステンレス製のものを使っています。
春さんってすごいと思うのは日常生活の中でそれを実行に移すことですね、
返信削除海外生活でいろいろな体験されたからでしょー驚いています。
韓ドラを見ると洗濯ものは竿ではなく紐ですね、東南アジアや外国は、、、、。
昭ちゃん
返信削除誰にも等しくこだわりがあるのだけれど、こだわるところがそれぞれ違うのだと思います。私のこだわるところは、こんなところでしょうか(笑)。
狭い日本でも地域によっていろいろなお米の干し方があるように、洗濯物の干し方も世界ではいろいろあります。東南アジアは紐と言うより針金です。針金だとたわまないし、長持ちもするということでしょうか。けっこう張り巡らしていて、いくらでも干せたりします。
アフリカも針金のところもありますが、草原に広げて乾かすところもあります。これは風頼みではなく、お日さま頼みですね。広い一枚布の腰巻やショールなど、気持ちよく干せるようです。
いつだったか、タイのお寺で合宿していて、手すりに腰巻を掛けておいたら、「しまいなさい」と言われました。四角い布でも、女人禁制のお坊さまの前で腰巻など見せてはいけないというのです。
で、その腰巻を胸に巻いて、膝丈までしかなくて、お坊さまも含めた公衆の面前で水浴びしていても、それは不謹慎でも何でもないのです。女性の肩など見慣れてない日本人男性なら、きっとどぎまぎするでしょうね(笑)。もっとも私の肩ではなく、若い女性の肩ですが(爆笑)。
それが文化の違い、面白いですね。
現役時代後輩が南米勤務で最後はチリーでした。現在は「埼玉」です。
返信削除奥さんはロザンナ似のチリーの方で
今でも「愛している」と言わないといけないそうです。
日本語で喧嘩をしても怒らないそうですが、
ちょっと滑ってスペイン語になったら取り返しがつかないとか、、。
「愛している」
日本にも定着していますね、
てれくさいですねー(言わんでもわかっとろーが、、、)です。
昭ちゃん
返信削除あはは、そんな言葉誰がしゃべっているんですか!聞いたことありませんよ(笑)。
この干し台の白い部分は何でできてるんですかね?ワイヤーですか?きれいなデザインです。そのまま居ていても目障りでないですね。春さんのコメントにあった「肩」のはなし。そうなのかー!と深く感心して読みました。最近はわりと肩を出した女性が増えましたがね。この夏私も肩を出してますが誰もドキッとするとは言ってくれませんね(笑)昭ちゃんさんの定着してるというセリフも聞いたことありません。昭ちゃんさんは言ってるのかなーと深読みしました。因みに我家では一度もございません(笑)
返信削除hattoさん
返信削除紐は、ビニールコート・ロープです。この部分は日光で劣化するかもしれませんが、そうしたら自分でも張り替えられるのではないかと思います。
今はいざ知らず、かつてタイではノースリーブを着た女性もいませんでした。スカートも長目で。それが水浴びの時は肩を出し、膝上で、人前でもそのまま水をかぶります。自分がそんな姿をした時も誰もびっくりしませんでしたね。あたりまえですが(笑)。
日本で肩出しが流行っている?そういえば、最近姪の娘が肩を出した服で来たので、あの子が特殊かと思っていました(笑)。だって、スカートはロングのワンピで、夜会服のようでしたから。
昭ちゃん言っているんですかね?だったら天然記念物として博物館行きですね!どのあたりに定着しているんでしょね?
ちなみに、我が家では「かわいいね」は定着しています。私が犬猫だけにかける言葉ですが(笑)。