2013年8月1日木曜日

卵物語



うちの卵は、毎週がくさんからもらう、はね卵です。

がくさん家族の家は、でこぼこ道を上がったり下がったりしてやっとたどり着く山の中にあります。四輪駆動の小さい車でないと訪ねるのは難しく、その昔、私たちも車が石の橋から脱輪して、もう少しで谷川に落ちそうになり、往生したことがありました。

郵便だけは、家から離れた場所に立てた郵便受けに入れたもらえるそうですが、宅配便も新聞も届けてはもらえません。
そこで、毎週一回、読んだ新聞をあげているのですが、そのお礼としてはね卵をもらっています。
我が家は、10年ほど前に、朝日新聞から東京新聞に替えたので、
「他の人に頼んだら?」
と言ったのですががくさんはやめず、朝日新聞はNさんからもらうことにしたそうでした。


はね卵とは商品にならない卵のこと、老鶏がが生んだ大きい卵や、若鶏が生んだ小さい卵、形がいびつな卵や、ずんぐりした卵、細長い卵などです。
卵の表面がざらざらしたものや、殻の色が薄いものなどもあります。
中には、
「これがどうして商品にならないのだろう?」
と首をかしげるような、美しい卵もあります。多く産んだときでしょうか。
 

たいてい、一週間に10個くれますが、あまり卵を産まない季節には、六個とか八個に減ることもあり、全然ない週もあります。

我が家はこの卵で、大助かりです。
もらったものだけでたいてい間に合いますし、夫は大の卵好きなのです。


卵を入れるパックは、紙のものです。
無地のものだけでなく、いろいろ印刷されたものもあります。
 

返却して、繰り返し使う紙パックは、有機卵農家から消費者へ、そしてまた有機農家へと、どこをどうめぐりめぐっているのか、


茨城県だけでなく、日本各地のものがあります。


がくさんの鶏の飼料は、自家栽培の麦や、小米、糠、おから、漢方薬を煮出したあとの薬草などなど混ぜたもので、トウモロコシ(遺伝子組み換えトウモロコシ)など、輸入飼料は一切使っていません。
生協などでは、一つ55円で売られているものです。


卵の食べ方はいろいろですが、ときおり卵焼きをつくります。
私は熱々が好きなのですが、夫が、
「あんたのつくる卵焼きはしっとりしていない」
と、文句を言ったことがありました。そのときは、
「時間の経ったものしか食べたことがないからそう言うのよ」
と、冷蔵庫で一晩寝かせて食べさせてみました。
「あっ、しっとりしている」
「でしょう?時間をおくとそうなるのよ」
それ以後、しっとりしたのが好きな夫を無視して、いつも熱々で食べています。



2 件のコメント:

  1. 家の中でのさりがない会話いいですね、
    我が家も多いですよ。
     私は男の作る料理に反対です。
    所詮油や味の濃いものになりがちで、「これもつくれるんだぞー」がきらいなのです。
     傍にいて料理を運んだり、ご馳がなくても
    会話を楽しむ、あと片付けの加勢をちょっとするとか、
    母を抱えて子供三人を育てた我が家流です。
    (独断と偏見です)

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  2. 昭ちゃん
    確かに「男の」というのがついている料理は、胡散臭いですね。材料は何々がなければできないと騒ぎ、後片付けはせず、蘊蓄とか講釈とかがついているとか(笑)。
    でも、一緒にやっているという態度を見せることはすごく大切です(笑)。まあ、家事で家の中を歩くだけでも、足腰は鍛えられますからね。
    昭ちゃんちのお連れ合い、今でも木登りが得意なくらいだから、てきぱきしていらっしゃるのでしょうね。昔取った杵柄と言うのは大切なものです。

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