湿疹を治そうと、渡辺医院に入院してから、早三ヶ月経ちました。
退院する日に、伸江先生から、
「三週間が目安よ。三週間でダメだったら三ヶ月ね」
と言われた時、まさか三ヶ月もかかるとは思ってもみませんでした。でも三週間たった時は、まだ峠を越えるどころか、いつ治るのかもわからない状態でした。
三ヶ月経った今、足はまだときおり痒かったりしますが、背中、お腹、手の湿疹はすっかり収まり、跡が黒ずんでいますが、それも少しずつ薄くなっています。
あのとき、伸江先生は口にはしなかったけれど、三ヶ月でなおらなければ、三年と言いたかったんだろうと思います。
退院して三週間経った頃、渡辺医院に電話すると、
「もしかして、金属アレルギーってこともあるよ。歯医者さんに調べてもらったら」
と言われ、途方にくれました。
金属をかぶせてある歯が、いくつもあるからです。
でも、直ってよかった。
今も、朝の体操、朝食抜き、生水と柿茶の摂取、器械にかかること、五種類の野菜をすりおろした生食を食べてから食事をすること、温冷浴などわりと欠かさず続けています。
といいつつ、ビールは飲むし、アイスクリームも食べるし。その分、身体の免疫力はちゃっちゃとは上がっていないのかもしれません。
昨日は、卒論のために有機農業者の調査をしているシャントヌのために、K夫妻と、I一家を招きました。
コック長はもちろんトヌちゃんです。
「あれっ、チキンカレーって何入れたっけ?」
などと言うので、古いブログの記事をひっくり返し、
「ショウガも入れるみたいよ」
「忘れてた」
と、まるで調理実習のような風景でした。
「まあ、順番とか適当でも、カレーはできるから」
「そうなの」
「お父さんもお母さんも、肉にターメリックまぶすだけだけど、僕はターメリックだけじゃなくヨーグルトもまぶしたのが好き」
「ふうん」
たまねぎを入れる順番を間違えましたが、とても美味しくできました。
「お鍋を二つにして、ひとつはもっと辛くしようか?」
「これで十分おいしいからいいよ」
ライタはもともと、トヌちゃんのお得意料理です。
もっとも、クミンは炒ったけれど、黒コショウはそのまま使いました。
「今から塩をしたら水が出てべちゃべちゃにならない?」
「そこがいいんじゃないですか。冷やすとおいしいから冷凍庫に入れます」
「冷凍庫?凍っちゃわない?」
「そこがまた、シャリシャリしていいんだ」
かくして、ライタは冷凍庫に入ります。
「ライタにもトウガラシ入れようか?」
「ダメダメ。辛いカレーの箸休めだし、子どもたちもいるんだから」
私はサラダと焼きものをつくっただけ、楽ちんでした。
いやいや楽しかった。宴もたけなわなとき、
「もう一時過ぎましたよ」
と、トヌちゃんが耳打ちします。
「まあ、たまだからいいから」
子どもたちは勝手に眠り、大人たちはしゃべり、お開きにしたときは、二時をまわっていました。
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