種貸しさんです。
持っていたかどうか、すっかり忘れていましたが、
土間入口の小さな棚でのなかにいました。
種貸しさんは、大阪の住吉神社の境内にある五穀満作の農神苗見神社の授与品です。
苗見神社は、古くは農作物のよい種子をお授けになる神さまでしたが、いつのまにか人間の種を授ける、つまり子宝の種を貸すということに転じました。
そして、土でこの神さまをつくって奉納し、子どもが授かるとお礼にまた土人形をつくって奉納したものでした。
それがこの、巫女が赤ちゃんを抱いた人形になったのです。
鹿児島神宮は授与品の質と数で横綱であると言いましたが、住吉神社も横綱でしょう。
初辰の招き猫、組み猿など、興味深いものばかりです。
喜々猿は持っていますがど、今度大阪に行く機会があったら、なんとか復刻したという組み猿にお目にかかりたいものです。
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