先日、kuskusさんことしがみさこさんの陶器展を見に、益子のもえぎに行きました。
会場は、器だけでなく、陶板、テラコッタなどとても素敵な飾りつけでした。
「この鶏いいなぁ」
と、夫。
「深さが、ポテトサラダなんかに いいわね」
「この鉢は色がきれいだなぁ」
これまで気がつきませんでしたが、夫はどうも青い色の焼きものが好きなようです。
「どっちか買うか?」
「そうね、どっちにするかなぁ」
「一つずつ買うか?」
「そうだね」
結局どちらも捨てがたく、一人が一つずつ買うことになりました。と言っても、お財布が二つあるわけではなくて、一つなのですが。
そして、陶器展が終わり、kuskusさんが届けてくれました。
「青が、すっごくきれい」
「イスラムの青ってきれいじゃない。あれが出せたらと思っているの」
そうだったのか。イスラムにはトルコ石のような青、群青などいろいろな青がありますが、どれも透明感があって、とてもきれいです(ウズベキスタンのサマルカンドの写真をお借りしました)。
「昔の青より鮮やかになっているけれど、同じ釉薬なの?」
と、夫。
「釉薬は同じだけど、使い方をいろいろ変えてみている。これは下に白を掛けて、その上に青を掛けているから、色が鮮やかになったの」
これが、以前のkuskusブルーです。
これでも、最初見たときはずいぶん鮮やかな色に感じました。
そして、手前は去年いただいたもの、青の鮮やかさが増しています。
器には相性があります。
kuskusブルーの器は、色鮮やかですが、我が家の他のどんな器ともよく合います。ところが、なぜか織部は全然合わないのです。
以前、益子にアロン・サイスという陶芸家がいました。才能溢れる人で、彼独自の織部や志野をつくっていました。
どの器も素敵で心惹かれ、一度だけ蓋ものを買ったことがありますが、残念ながら我が家には合いませんでした。
たぶん、あの織部独特の緑が、合わないんだと思います。
その昔、母が茹で卵でだるまさんをつくってくれました。
梅酢や食紅で茹で卵を染めて、一部だけ縦横に包丁を入れると黄身がのぞいて、そこがお顔、黒ゴマで目をつけていました。
そんなだるまさんをつくってこの器に入れたら楽しそうですが、お客さんでもないとつくれません。というのも、茹で卵好きの夫が、見ると止まらなくなって、一度に全部食べてしまいそうで怖いからです。
もう長いこと使っているトルコ釉の青ですが、年々
返信削除この色への想いが強くなってきて、毎窯ごとにテストを重ねています。
原料の産地や配合比、焼き方などを少しずつ変えてはいます。
なかなか旅に出られなくなったので、異文化への想いがつのっているのかもです。
サマルカンドなんて言葉だけでもキューンとしたり(笑)。
ゆでたまごのだるまさん、にわとり鉢いっぱいに盛ったとこ見てみたいですねー。
kuskusさん
返信削除私もキューンとします。中央アジアは、隅から隅まで行ってみたいです(笑)。
私のハンドルネイムの春は、小春の「春」でもあるのですが、アフガニスタンのカンダハルが昔からの憧れの地で、いつかペンネイムを使うことがあったら、神田春にしようと、小説を書くあてもないのに思っていました(笑)。夫の母が「はるさん(治)」で神田で働いていたから、カンダハルでもあるのです(笑)。
茹で卵をつくってみますかね。
そうそう、今日のお昼にサラダをつくってもらって食べたのですが、見るとあの二つの鉢に山盛り入っていて、「私を馬だと思っているの?」と言うと、「なんだ、牛だったのか」というわけで、まさか食べないよなと思いながら、二人で一鉢ずつたいらげてしまいました。恐ろしい!