大阪練りものの、招き猫です。
いつ頃のものかはっきりわかりませんが、赤の色からして江戸かもしれない、たぶん明治で、とっても古い、珍しい猫です。
前垂の模様は盛り上がっています。紐の色も素敵です。
後ろにも模様があります。
湿気て剥離しているのが残念ですが、ここは湿気の多い国ですから仕方ありません。
昭和にはすっかり姿を消していて、郷土玩具の本にも載っていません。よく生き残っていました。
まことさんの店で、大きく、「犬」と書かれて湿気た蔵から出てきた人形たちと一緒に並んでいました。
「猫でしょう」
「あれっ、前垂している猫っていたっけ?前垂見て犬だと思っちゃった」
「手を上げているじゃない。前垂した猫はいるよ」
「じゃあ猫だ。猫にしよう」
おもちゃの世界では、けっこう犬のような猫、猫のような犬がいます。
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