2014年7月17日木曜日

草刈り

木を植えるとイノシシに掘り返されます。
苗木だけでなく、昨年移植してやっと根がついた梅の木の生え際も、イノシシの頭がすっぽり入るくらいの穴が掘られていました。

それでも、基本的には林をきれいにしておくと、イノシシは隠れる場所がないので来なくなるそうです。


いろいろな作業の中で、草刈りは好きな作業の一つです。
わりと疲れているときでも、草を刈っていると元気になったりします。

もっとも、草刈り、草むしりは田舎生活の基本で、最小限に済ませるか、もう少し頑張って快適さを広げるかの違いはありますが、避けては通れることではありません。


上の写真の生垣から向こうが我が家で、手前は他の人の土地なのに、毎年少しずつ篠竹を刈って、刈ったた範囲を広げてきました。
放置しておくと、クズやカナムグラは容赦なく入ってくるし、なんといってもこの景色を楽しむのは自分たちですから、刈ることは一向に苦になりませんでした。


上から眺めると、刈った範囲はここまでです。
その向こうはまだ篠竹やコウゾノ生えたところにクズやスイカズラが巻きついているブッシュのままです。
刈った地域がずいぶん広がりましたが、油断しているとすぐ元の木阿弥になります。
秋から冬にかけての通常の草刈りのない時期に、篠竹で覆われたところを少しずつ刈って広げますが、重労働でもあり、劇的には広がって行きません。

草刈りはこの数年、一日一タンクと決めています。刈り払い機のタンクを満タンにして、その燃料が切れるまで刈るのです。約一時間、刈り残ったところが半端でも、次の日に回します。
以前は、一週間に一日草刈りの日を決めて、一日四タンクも刈っていましたが、よくやっていたものです。
このところ、たった一タンクでも長く感じる日が多くなりました。

春から秋には雨の日を除いて休まず刈り続けても、やっと追いつく程度、秋が深まって草の成長が止まるとほっとします。


この先は、手つかずのところです。厳密には右の方は一度きれいにしたのですが、元通りになってしまいました。
この中で、イノシシがこちらを見ながら隠れていると思うとおかしくなります。


あるときは、「そう大きな害はないのだからイノシシと共存してもいいじゃないか」
と思います。
また、別の日には、
「いやいや、夜ごとにごそごそ掘り返されるのはかなわない、やっぱり遠くへ行って欲しい」
と思います。

昔は、林の中はどこも、裸足で歩けるほどだったそうです。そこまでは望みませんが、下の田んぼまで、林の中をすっかりきれいにしたところ、一度は見てみたいものです。


敷地の東はちよさんの畑で、最近ではすっかりきれいになりました。

南は、お隣のJさんが二月ほど前に、残っていた篠竹を全部刈り倒してくれました。色の違うところが刈ったところです。
この下にJさんたちの家への道があり右手手前に家があります。


西を向いて見ると、Jさんたちの作業場の建物の一部が見えます。
これまで、まったく見えないで、何年も過ごしてきたのですが。


そして、そこから東の我が家の方を見たところです。
ビニールハウスの物置がちらっと見えています。
イノシシが夜休めるところは、少しずつ減っています。



6 件のコメント:

  1. 70年前を思い出しました。
    (正確には来年ですが、)
    戦後すぐ戦災者・引き揚げ者に集団帰農の募集がありました。
     八ヶ岳山麓甲斐大泉です。
    住むところがないので応募しましたが、
    はずれたので11月に九州の炭鉱へ。
     入植した方の話で草刈が大変だったとか、
    当時ですが春さんの話で想像できました。
     回転器具のネジは当然締る方向ですが怖いです。

     

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  2. 昭ちゃん
    刈り払い機という便利な機械があっても大変ですから、その昔開墾した人たち、牛に毎日餌をやるために草を刈っていた人たちは大変だったと思います。
    でも、甲斐大泉の方が冬が長いので、草刈りはここより楽かも(笑)。
    抽選をはずれたおかげで、お連れ合いに出逢って、九州は正解ばい。よかよか。でしたね。筑豊の生活だって、楽ではなかったでしょう。まあ、苦あれば楽ありです。
    刈り払い機、もちろんネジは締まる方向で、外れることはありませんが、はねた石が腿に当たって、あざになったこともありました。地面すれすれに切らなくてはならず、でこぼこもあり、常に土を切るので刃はすぐいかれてしまいます。
    息子が友人と来たとき、その友人が草を刈りたいと言ってくれたのでお願いしようとしたら、「危ないからやめとけ」と、息子はさせませんでした。老母がやっているというのに、アメフトで鍛えた屈強の若者が危なくてできないだって?笑ってしまいました。

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  3.  春さん感謝しております。
    何事でも長年の経験で要領を身につけていますからね、
    餅つきを見ると思はず笑ってしまいます。

     大きなベルトコンベヤーのプーリーに
    破れた端が一周ごとに廻ってきます。
    ゆっくりなので気になる友人がスコップの先で、そのまま巻き込まれました。
    回転物はこわーい !

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  4. 昭ちゃん
    確かに回転するものは怖いですね。でも大工仕事は回転するものばかりとのつき合いです。
    油断は禁物ですが、事故が起こりやすい時間帯は、そろそろしまおうかという5時ごろです。というわけで、最近は無理せずに早めにしまっています。まあ、年のせいで根気が続かなくなったせいでもありますが(笑)、疲れたなと思ったら、上がり時です。

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  5.  戦後横浜の基地で、、、
    機械カンナを押すGIの姿に笑ってしまいました。
    今流通工場でソロバン状のローラーを流れますね、初めて見て驚きました。
    日本は何事も人力搬送ですからね。

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  6. 昭ちゃん
    私はタイの港で、クーリーが荷物を担ぐ姿に驚きました。タイ人が日本に来たとき驚いたのはコンクリートを高いところに送るポンプ車でした。東京タワー建設のときはまだ、コンクリートは猫車とバケツリレーで運んでいましたね。今ではタイでもフォークリフトやクレーンが当たり前です。そうやって何でも機械がやってくれるので、人間はどんどん力が落ちていきますね。
    押すと引くの違い、あまりにも慣れてしまったので、和包丁を引けないで苦労しています。ついつい押して切ろうとしてしまいます。「いけない、引くんだった」まごまごと、押したり引いたり。和包丁は引くと嘘のようにうまく切れるのですが(笑)。

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