「こんなところで商売できるなんて、信じられねえなぁ」
と、驚いていましたが、八郷在住の者でさえ、
「大丈夫?」
と危ぶんでしまうような、奥まったところにあったりします。
リムトはそんな、なかなかたどりつけない骨董カフェです。おまけに、営業日や時間がときおり変更したりするらしく、以前、行ってみたけれど、固く閉まっていたということもありました。
そんなリムトにコーヒーを飲みに立ち寄って、大きな猫ビンを買いました。
よく見かける猫ビンですが、そういえばこれまで古いものは買ったことがありませんでした。
買うことになったのは、お値段が良心的だったからに他なりません。
ガラスには気泡がいっぱい。
アルミの蓋は薄っぺらくて、でこぼこになっています。
ちょっと叩いてみたりしましたが、なんともなりませんでした。もちろん、昔の蓋はこれが当たり前ですから、気にしてはいません。
これまで、映画のフィルム缶に、ドライプルーンのストックを入れていました。
ドライプルーンは整腸作用があるので、毎日いくつか食べるようにしています。食卓の脇に小さい容器をおいて入れてあるのですが、新しい袋を取り出すため、わりと頻繁にこの缶を開け閉めします。
ところが、縁がいびつで、蓋をするには、両手と時間がかかります。
そんなわけで、この頃は、いつも蓋が半開き状態になったまま、それでも使いにくさを感じていました。
ちょうど、なんとかしなくてはと思っていたところだったので、この大きな猫ビンは、すんなりとドライプルーン入れになりました。
というか、ドライプルーン入れとして買ってきました。
ビンを動かさず、蓋を開けるだけで中のものを取り出せる、猫ビンはすぐれものです。使い勝手が抜群によくなりました。
食品庫で、いろいろなブリキ缶を使っていますが、フィルム缶が一番不細工です。
いっそ捨ててしまおうかとも思いましたが、せっかくここまで命を永らえてきたのに、捨ててはかわいそうと思いなおし、これまで一緒に入れていた乾物と、スパイスのストックとを分けて、頻繁に出し入れしないスパイスのストックを、フィルム缶に移しました。
普段使いには、スパイスボックスがあるので、これなら多少開け閉めが面倒でも問題ありません。
一件落着でした。
懐かしいなー
返信削除昔の駄菓子やのせんべいはこの容器ですね、
蓋が二カ所あるのも。
戦前叔父が駄菓子やをしていました。
草加せんべいが今でも昔の味に近いです。
ソースせんべいが食べたいばい。
フイルム缶
大きさがわからないけれど、
35ミリフイルム三本入りがあり暗室で詰めていました。
昭ちゃん
返信削除蓋が両方にあるのって、横に長いビンですよね。両方から取れるというより、新しいのを片方から詰めていったのでしょうか。
私もソースせんべい、食べたいなぁ(笑)。
フィルム缶は直径27センチ、高さ15センチで映画を映画館に運ぶ缶だと思います。缶(身の方)がもう少ししっかりしているといいのですが、薄くして軽くしたのでしょう、ぺらぺらです。場末の映画館の雰囲気も、長い間味わっていません。昔は満員で立って見たりして、映画館は熱気むんむんでしたね。
戦後でもプリント数が足りにのでニュースなどは終わり次第自転車に乗せ、
返信削除次の上映館へ運んでいました。
上映中にフイルムが焼けることもありました。(笑い)
昭ちゃん
返信削除アナウンサーの口調は独特でしたね。今でも真似したらできるのかしら?(笑)。日比谷の映画館は日本一でしたから、山手線から見える絵看板が大きくて見事でしたね。反対に品川あたりの、三本立ての映画館では、ポスターがべたべた貼ってありました。
高校時代、月一回は映画観賞会と言うのがあり、学年あげて見に行っていました。ヒッチコックの「鳥」とか「アンネの日記」はその映画観賞会で見ました。わたしはハラハラするのが苦手で頭が痛くなり、ずきずきしながら家路をたどったのを覚えています。