2014年12月28日日曜日

猫ビン

八郷では、お蕎麦屋さんもギャラリーも、カフェも骨董屋も、行きずりの人なら絶対にたどり着けないようなところにも点在しています。東京に住む友だちが来て、
「こんなところで商売できるなんて、信じられねえなぁ」
と、驚いていましたが、八郷在住の者でさえ、
「大丈夫?」
と危ぶんでしまうような、奥まったところにあったりします。
リムトはそんな、なかなかたどりつけない骨董カフェです。おまけに、営業日や時間がときおり変更したりするらしく、以前、行ってみたけれど、固く閉まっていたということもありました。


そんなリムトにコーヒーを飲みに立ち寄って、大きな猫ビンを買いました。
よく見かける猫ビンですが、そういえばこれまで古いものは買ったことがありませんでした。


買うことになったのは、お値段が良心的だったからに他なりません。
ガラスには気泡がいっぱい。


アルミの蓋は薄っぺらくて、でこぼこになっています。
ちょっと叩いてみたりしましたが、なんともなりませんでした。もちろん、昔の蓋はこれが当たり前ですから、気にしてはいません。
 

これまで、映画のフィルム缶に、ドライプルーンのストックを入れていました。
ドライプルーンは整腸作用があるので、毎日いくつか食べるようにしています。食卓の脇に小さい容器をおいて入れてあるのですが、新しい袋を取り出すため、わりと頻繁にこの缶を開け閉めします。


ところが、縁がいびつで、蓋をするには、両手と時間がかかります。
そんなわけで、この頃は、いつも蓋が半開き状態になったまま、それでも使いにくさを感じていました。
 

ちょうど、なんとかしなくてはと思っていたところだったので、この大きな猫ビンは、すんなりとドライプルーン入れになりました。
というか、ドライプルーン入れとして買ってきました。


食品庫に収めるとぴったりです。
ビンを動かさず、蓋を開けるだけで中のものを取り出せる、猫ビンはすぐれものです。使い勝手が抜群によくなりました。


食品庫で、いろいろなブリキ缶を使っていますが、フィルム缶が一番不細工です。
いっそ捨ててしまおうかとも思いましたが、せっかくここまで命を永らえてきたのに、捨ててはかわいそうと思いなおし、これまで一緒に入れていた乾物と、スパイスのストックとを分けて、頻繁に出し入れしないスパイスのストックを、フィルム缶に移しました。


普段使いには、スパイスボックスがあるので、これなら多少開け閉めが面倒でも問題ありません。
一件落着でした。




4 件のコメント:

  1.  懐かしいなー
    昔の駄菓子やのせんべいはこの容器ですね、
    蓋が二カ所あるのも。
    戦前叔父が駄菓子やをしていました。
     草加せんべいが今でも昔の味に近いです。
    ソースせんべいが食べたいばい。
     フイルム缶
    大きさがわからないけれど、
    35ミリフイルム三本入りがあり暗室で詰めていました。

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  2. 昭ちゃん
    蓋が両方にあるのって、横に長いビンですよね。両方から取れるというより、新しいのを片方から詰めていったのでしょうか。
    私もソースせんべい、食べたいなぁ(笑)。
    フィルム缶は直径27センチ、高さ15センチで映画を映画館に運ぶ缶だと思います。缶(身の方)がもう少ししっかりしているといいのですが、薄くして軽くしたのでしょう、ぺらぺらです。場末の映画館の雰囲気も、長い間味わっていません。昔は満員で立って見たりして、映画館は熱気むんむんでしたね。

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  3. 戦後でもプリント数が足りにのでニュースなどは終わり次第自転車に乗せ、
    次の上映館へ運んでいました。
    上映中にフイルムが焼けることもありました。(笑い)

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  4. 昭ちゃん
    アナウンサーの口調は独特でしたね。今でも真似したらできるのかしら?(笑)。日比谷の映画館は日本一でしたから、山手線から見える絵看板が大きくて見事でしたね。反対に品川あたりの、三本立ての映画館では、ポスターがべたべた貼ってありました。
    高校時代、月一回は映画観賞会と言うのがあり、学年あげて見に行っていました。ヒッチコックの「鳥」とか「アンネの日記」はその映画観賞会で見ました。わたしはハラハラするのが苦手で頭が痛くなり、ずきずきしながら家路をたどったのを覚えています。

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