2015年2月12日木曜日

日々の平穏を祈る


タイのサナンさんが、最近facebookに掲載した写真です。
なんて素敵!目が釘づけになりました。

これは、木造ではありませんが、サンプラプーム・チャオ・ティーという、村はずれの祠の中だと思います。
この日は、お祭り(縁日)なのでしょう。花輪は常飾りのプラスティック製ですが、バナナの葉を巻いて立て、マリーゴールドや千日紅で飾りつけた飾りものや花籠、キンマー・セットなどが、特別にお供えしてあります。
ペットボトルは、もしかして聖水のビンということでしょうか?
豚の顔をまるごと茹でて、皮をそぎ切りにしたものも見えます。こんなお祝いごとには豚の顔はつきものです。とっても美味で、私の大好物です。

サンプラプーム・チャオ・ティーは、土地神であり、村の守り神でもあります。
これを村の入り口に建てることで結界をつくり、村の安寧を守ろうとするもので、日本のダイダラボッチ犬供養、道祖神などと通じるものがあります。
この祠には、邪悪なものが村に入らないように、守ってくれる手づくりの木偶が七体も祀ってあり、おもちゃの鉄砲も供えています。

サンプラプーム・チャオ・ティーには、木偶が祀ってないのもあります。
サナンさんはスリン県に住んでいますが、私もスリン県の村で、そっくりの木偶を祀ってあるサンプラプーム・チャオ・ティーを見たことがありました。


さて、サンプラプーム・チャオ・ティーと並んで、リンガ(男根)もよく見かけるものです。
サンプラプーム・チャオ・ティーの前にリンガを奉納してありますが、こんなにたくさんのリンガを一堂に見たのは初めてでした。
ここは、タイ南部のクラビの海岸で、今はリゾート地になっていますが、元は漁村でした。2010年に、友人のイエンス夫妻を訪ねたときの写真です。


ここは、島ではなくて陸続きなのに、切り立った岩山が邪魔をして陸路では行けず、船に乗ってやっと行ける場所です。


後ろには岩山が垂直にそそり立っていて、ここはその岩に自然に穿たれた、小さなトンネルの中です。
たぶん漁師たちが、海の神さまを敬って感謝をささげ、船の無事と大漁を願い、家族の繁栄を祈って、一彫り、一彫りしたものに違いありません。


リンガは、圧倒される景色の中に祀ってありました。





6 件のコメント:

  1. それらしい物を漂着物で採取しました。
    Sさんの同定です。

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  2. 昭ちゃん
    何のこと?リンガのこと?Sさんて、Shigeさん?あはは、私って羞恥心ゼロですね。何せ年のせいで面の皮が厚いから。
    よく知りませんが、漁と関係あるなら、流れてもくるでしょうね。
    私の写真のところも、スマトラ沖地震でしたっけ、あれの被害は大きかったところです。

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  3. 今度は転換がすっきりです。
    なにせ目がわるいので、、、。
     陽物ですよ。

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  4. 昭ちゃん
    この土地で津波の話を聞いた時は、まさか日本にもやってくるなんて思ってもみませんでした。
    とにかく自然はすごい、こんな岩山があったり、自然のトンネルがあったりしたら、人は誰でも何か祀りたくなりますよね。
    じつはこの横の高い岩山の写真が見つかっていなくて、載せていませんがその山自体が昭ちゃんの言う陽物として崇められています。

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  5. しまとかげ2015年2月19日 22:07

    こんばんは。
    素敵ですね~・・・
    わたしも釘づけになりました。
    木偶も気になります。

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  6. しまとかげさん
    あの木偶かわいいですよね。村を守っている大切なお方なのですが。
    ここでは、おもちゃの鉄砲がプラスティック製ですが、よく木彫りの鉄砲を置いてあって、それもなかなか素敵でした。

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