骨董市には、がんこさん(ああ、懐かしい)は来ていませんが、がんこさんの愛想なしの親方さんは、相変わらず、けっこうながらくた(失礼!)を持って、毎回来ています。
その親方さんがスゲでできた、茶道具の釜敷きを持っていました。
茶道をたしなまない私は、今でもこんなものがつくられているなんて、まったく知りませんでした。
表はありきたりですが、裏返すと、素晴らしい!縁だけでなくどの段でもねじってあって、そのねじったところが見え隠れしていて、それはそれは素敵な出来栄えです。
まず、使った形跡のなさそうな小さい方の釜敷きの裏を見てびっくりしましたが、
四段になっている大きい方の釜敷きの裏は、もっと素敵でした。
座布団代わりの円座ならともかく、釜敷きなのにどうして、裏を表にして使わないのだろう?そんな疑問がわくほど裏が面白くできています。
ねじった部分が少し高くなるので、こうすると長く使っていても全体が擦り切れないのでしょうか?
そうだとしたら、なんという優れた工夫でしょう。
小さい方は、縁を仕上げたあとの「編み終わり」が、一目でどこかわかりましたが、
古い方はほとんどわかりません。
とっても巧みにつくられています。
ネット検索してみると、スゲ細工は香川県の高松では、一旦途絶えていたものが復活したようです。
しかし、この釜敷きがどこでつくられているのかは、わかりませんでした。
スゲは、
♪茜だすきに、スゲの笠♪
と、歌にも歌われた笠だけがよく知られていますが、籠、蓑など、いろいろなものに利用されてきました。
ガマと並ぶ美しい材料で、興味津々です。
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