柳の枝は、表皮をはがないで、そのまま使っています。
表皮は灰緑色、灰黄色、茶色などで、ちょっと光沢があります。
水に浸して柔らかくして編むとしても、編むのには力が要りそうです。
持ち手から底へかけては、一本の太い枝が通っています。
その、持ち手から底へとまわしている太い枝は、底の部分では曲げないで、平らになっていますが、その他は、均等に曲げて、ほぼ円形をしています。
それと直角に交わるようにやはり太い枝を楕円形に配して、それが籠の縁になっています。
ラトビアには、縁と持ち手の枝の交点の位置を変えたり、交点を起点としている、中くらいの太さの枝の長さを変えたりして、もっと深い籠、しもぶくれの籠、角が四角ばった籠などなど、いろいろな形の籠をつくっています。
縁と持ち手の交点を内側から見ると、中くらいの太さの枝が、先を削ってお行儀よく集まっています。
こんな籠に入れておけば、居間に転がしておいてもあまり見苦しくないはずです。
ところが、お客さんがあるたびに、
「おい、まだ毛糸が出ているぞ」
と注意されて、慌てて寝室まで持って行きます。
では、寝室に置いておけばいいのですが、そうしたら、膝掛けがいつできるか、見当もつかなくなります。
この手の籠はまだいくつか持っていますが、どれにも途中やめしている手仕事が入ったままで寝室に置いてあります。
やれやれ。
追記:
夫がグーグルマップで、昨日UPした古い写真の現在の姿を見つけてくれたので、漁運稲荷神社にそれを追加しました。
素敵な篭ですねー。ほー…(ため息)
返信削除この形のかごが欲しくて、クラフトテープでの作り方が出ている本があったので、買って作ってみました。(エコクラフトという荷造り用みたいな紙テープでつくります)
まず、持ち手と、口の縁部分になる輪を作って、互いに直角にして、ゴッドアイという四角い編み方で固定して、軸になるテープをゴッドアイのところに差し込んで(糊で付けて)それから編んでいくのですが、力が弱いとぐさぐさになるし、強いと縁部分を引っ張って、篭がゆがむし…さんざんで使い物にならないものが出来上がりました…(^^;)
一朝一夕ではできない熟練の技ですね。材料も本物だし、いいですね。
karatさん
返信削除わぁぁ、自分でつくってみたんですか?すごい!そうか、ゴッドアイは持ち手の補強だけでなく、交点に集まった枝が外に飛び出さないための「押さえ}でもあったのですね。
編むとき、力の入れ具合でどんなことになるか、私にも想像がつきます。私は、最初から挑戦しませんよ(笑)。創作籠というものもありますが、伝統籠は、どこの国のものにしろ、深いですね。深くて、深くて、でも軽やかで、使い勝手もいいです。