色絵人形は、明治から昭和初期までつくられました。
この、お多福さんが、招き猫を持っている人形は、高さ7センチと小ぶりながら、水滴にはなっていなくて、ずっしり重いものです。
旧知の骨董屋がんこさんが「おやじ」と呼んでいる骨董屋さんが持っていました。
お多福さんには、髷(まげ)を結った姿と結わない姿がありますが、これは後ろで束ねているだけです。赤い袴をはいているのは、巫女姿なのでしょうか。
はっきり言って、お多福というキャラクターは品がなくて嫌いです。いったいどうして、江戸時代からもてはやされているのか。
我が家には、お多福は泥メンコ以外にはありませんが、その泥メンコも、火男(ひょっとこ)と並んでお多福は代表的なキャラクターなので、しかたなく混じってもらったという感じでした。
ところが、このお多福さんは、なかなか優しい顔をしています。
招き猫もよくできています。
きれいに洗って、よく見たら、招き猫の後頭部が欠けていました。
飛び出たところでもないのに、どうしてこんな欠け方をしたのでしょう?
よく頭全体が欠けなかったものです。
お多福さんの着物の模様もなかなか素敵です。
猫はネズミを獲るので、養蚕農家では、なくてはならないものでした。いまどきさんのお話では、招き猫はそんな、養蚕の守り神としてはじまったのではないかとのこと、それが町にも広がったとしたら、おもしろいことです。
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