2015年5月19日火曜日

招き猫たちがやってきた!


topcatさんから荷物が届きました。招き猫たちです。
「部屋が手狭になって整理するんだけれど、こんなもの、要りませんか?」
といろいろな人形たちの写真入りのお便りをもらって、その中から選んだ招き猫たちです。


どれも高崎張り子、と見えますが、どっこい、高崎張り子もどきの招き猫が紛れ込んでいます。


美濃焼の、「高崎張り子風」土人形です。
高崎は群馬県、美濃は岐阜県。ご当地振興のコラボ作品ではありません。
よく見ると、肝心の目が違います。 高崎張り子は、黒眼が上まぶたにつかないのが特徴です。


大きい招き猫は、topcatさんの前の持ち主が落としたとかで、耳と手と底が傷んでいます。
topcatさんは、いつか修理しようと思いながら、結局手をつけられなかったそうですが、私もたぶん修理しないでしょう。
思いたちさえすれば、すぐできるのにね。


もっとも、外見はなんともありません。
左の「大入・千客万来」の猫が今回いただいたもので、右の「千万両」の猫は私が前から持っていたものです。
もとから持っていたものは、九寸、いただいた方は九寸五分、いわゆる「尺猫」です。

高崎張り子は、土地柄からも、もともとは蚕たちをネズミから守るために養蚕農家から求められていた猫たちだと思いますが、どうして小判に、「鼠退散」とか、「守護蚕」と書いていないのでしょう?

さて、その昔、わざわざ高崎に制作者を訪ねたとき、
「どの大きさにしますか?」
と聞かれて、遠路を訪ねて行ったというのに、置き場を考えて、恥ずかしながら最小のものをいただいたことを思い出します。
大きいものは二尺もありました。


常滑形の金猫は、金がすっかり変色してしまったので、いい感じになっています。topcatさんの手元に来る前は、一体どこに座っていたのでしょう?
この猫によく似た猫を持っていたはずとさがしてみましたが、見つかりませんでした。


この子はどこの子か不明ですが、なかなかかわいい招き猫です。


りっぱな首輪の模様は、湿気てしまったのか、剥離しています。


素敵、素敵。


招き猫の中の紅一点、姫だるまもいただいてしまいました。
津屋崎か古博多かもしれないとtopcatさんはいいますが、どこの姫だるまでしょう?










2 件のコメント:

  1. 大きい猫、お友達が出来てよかったです♪
    小判の文字、高崎の猫のそもそもの存在定義で考えると確かに不思議ですね。古作をあまり見ないので何とも言えませんが、もしかしたら小判の描写そのものが、高崎の猫のなかでは割と歴史の浅いことだったりして。
    招き猫全般に共通して、時代が下るほど金額が上がってきてますね。億万両とか、逆にしらけるので、私は最近のものはなるべく小判のないもの(とか金額の入ってないもの)を選ぶようになりました(笑)

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  2. topcatさん
    ありがとう。確かに古作は小判など持っていないでしょう。見てみたいものです。
    小判持ちより、小判乗りの方が昔からあった感じがします。小判持ちは確かに常滑形が出回ってからですから戦後で、養蚕のピークはとっくに過ぎていますね。
    小判の額面では、このところ千万両が一般的でしたから、百万両を見るとほっとして、億万両は私も買いません(笑)。

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