2015年10月22日木曜日

ケヤキと格闘?

上から見下ろしたところ

小さなスラブ(床)のコンクリート打ちをしたところと、最初から打っていた部分の隙間に板を渡して、すのこ状の床をつくりました。
ここは踊り場になるところです。コンクリート柱の外側につける梯子を登ってきて一旦踊り場に立ち、ここからはコの字型の柱の内側につけた梯子を登って、屋根の上に出ます。
というのも、作業場なので大きなガラスの天窓をつくりますが、まわりには木が生えていますから、落ち葉などで汚れること間違いなし。汚れたら屋上に簡単に出て、窓を拭こうというわけです。

「コンクリートとの取り合いだから、堅い木を使ってな」
「OK、ケヤキね」
松もありますが、夫が昔、すずきさんの山のを切らしていただいたものの残りも、みながわさんが家を壊したときいただいた古材も、けっこう傷んでしまいました。
 

ケヤキなら、以前材木を買ったときに、かんばやし製材所でいただいた端材が、各種あります。
薪用にといただいた本当の端材でさえ、厚さは5センチほどあるので、小さい、10×90センチくらいの板なら十分採れます。
3枚ほど選びました。


もともとは、捨てるために野ざらしにされていた材ですから、汚れてもいれば、カビも生えています。でも、削れば中はきれいなはずです。


問題はねじれや反りです。
もしあまり反っているようなら、もとが5センチ厚の板でも、まっすぐになるように加工したら、3センチ厚の板もとれません。


それと、ケヤキは「暴れる」くせがあります。
鋸で切っているうちに、切っているそばからねじれて、それが内側に縮むと、鋸の刃をしっかりはさみつけて煙が上がり、前にも後ろにも進めなくなります。
そんなときは電源を切ってから、バールなどで力づくで丸鋸を救出するしかありません。たいていは、切ると広がっていく方向に見当をつけて切るのですが、この材のように裏面には平らな部分が少ない場合は、どうしても、平らな部分が多い面に印をつけて、絞めつけられてしまうことになります。

 
 
板の反りやねじれを取るには、片面を鉋で平らにしたのち、自動鉋に入れ、反対面を削って平らにします。
35ミリ厚くらい欲しかったのですが、思いのほか反っているのがあって、32ミリ厚の材しか採れませんでした。


それでも、なんとか、6枚の板を切り出しました。

  
完成したすのこの床。


上の天秤梁もケヤキだから、ケヤキの床で大正解でした。黒ずんでいるのは、中まで変色してしまっているものですが、あまり見えないところなので使いました。
「蜜蝋を塗ったら目立たなくなるだろう」
と夫は言いましたが、未晒しみつろうワックスを磨り込んでも、ちょっと目立ちます。


もっとも、作業室から見上げると、裏面にきれいな面が出るように使ったので、気になりません。
スラブの型枠も外しました。






2 件のコメント:

  1. 楽しい作業とはこれのことだったんですね。それにしもてケヤキは切ったそばから捻じれていくなんて初めてしりました。生きてるみたい!作業台、活躍していますね。

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  2. hiyocoさん
    やっぱり木工事はおもしろいです。と言いながら、まだ本格的な木工事にまで行っていないので、今日はサンダーでコンクリート面の汚れを落とす、地味な仕事をしていました(笑)。
    木はいろいろ癖もあるし、切るときの香りもずいぶん違います。やっぱり香りはヒノキが最高で、ケヤキはもう慣れましたが変な匂い(笑)がします。ケヤキの長い板を採ろうとした場合に、ねじれたりするので、厚めのものを用意しておきますが、それを欲しいサイズにするとき必ず暴れます。その点、杉は素直で扱いやすいのですが柔らかくて、我が家ではどこもかしこもトラの爪痕だらけです(笑)。
    作業台、活躍していますよ♪

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