2015年11月16日月曜日

果物ナイフ

仮設小屋から母屋に移り住んだ六年前、確か果物ナイフは四本ありました。
ずいぶん前から使っていたものと、そのナイフが引っ越し荷物に入ったままだったので生協のカタログで買ったものと、そして、夫が骨董市で一本100円で買ったもの二本でした。

それが、次々となくなりました。
小さいものは果物の皮などと一緒に捨てられたかもしれません。大きめのものは、とんでもないところにしまわれていたのが、しばらくして出てくることもあれば、それっきり二度と出てこないこともありました。
いずれにしても最後の一本が消えた時は困ってしまいました。

そこで思い出したのは、シンゴスター・リヴィングにいつも飾ってあった包丁セットでした。素敵な果物ナイフと思いながらも、持っているのに買うのは気が引けました。
しかし、新しいものを買うとなると、そのナイフしかない気持ちになり、ちょっと高めだけど思い切って買おうと行ってみたのは、約一年前でした。
「それが、テレビに取りあげられて、品切れになって、一年待ちとかになってしまったんですよ」
と言われ、驚いたり、残念がったり。
勇んで行ったのに、手に入れることができませんでした。

仕方がない、他の果物ナイフをさがそうとネットショップでいろいろ見てみましたが、どれも気に入りません。
どうしても、どのショップでも品切れになっているタダフサの果物ナイフに目が行ってしまいます。ついに、タダフサの予約を受けつけていたショップを見つけて、注文しました。注文時には、受け取りは二年先と言われましたが、途中で、早まるようだとの連絡が入りました。

夏に、シンゴスター・リヴィングから、
「果物ナイフが入ったけれど、いかがですか?」
と、連絡がありました。
あぁ、お店に行ったとき、タダフサにすると決めていれば、シンゴスター・リヴィングで注文していました。でも、そのときは、他の可能性を考えていたし、また入るかもしれないとは聞かなかったのでした。
 

それから数ヶ月後、やっと注文した果物ナイフが届きました。


いやはや、お待ちしていました。


純和包丁と違って、使ったらすぐ洗ってすぐ拭かなくてはと気にしないで、これなら夫が半分に切った果物のそばにそのまま置いていても、そう気になりません。
 

それにしても、長い長い、「果物ナイフのない生活」でした。






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