八郷の板敷山大覚寺の、釉薬のかかった青い瓦の屋根を葺き替えたと、S瓦屋さんから聞いたので、行ってみました。
県道からちょっとひっ込んだ山裾にある大覚寺。県道を通るたびに、青い瓦が目に入っていましたが、そう言えば最近、見ていませんでした。
わぁ、よくなっている!
やっぱり、いぶし瓦は素敵です。
この地点からは、見上げているので屋根の面積が小さく見えますが、遠くから見ると屋根の高さはもっと高いものです。
その高い屋根が、青い瓦だったときは、変に目立っていましたが、いぶし瓦にしてすっかり風景に溶け込んでしまいました。
本堂の左手には、二日前に上棟したばかりという、会館の木組みが見えました。
コンクリートの基礎は、今風にしっかり打っていますが、小屋組は、昔ながらの丸い梁を水平に積み上げる方法をとっていて、勇壮です。
ビニールで覆って養生している丸太は、見せる梁となります。
そして、奥に見えるのは、大覚寺に一つだけ、萱葺きの残っている建物です。
屋根の高さから、本堂ももともとは萱葺きだったと思われます。
それが、いつごろでしょう、色のついた屋根瓦が珍しくて流行った時代に葺きかえられて、青い瓦になっていたのです。
というわけで、建物としてはそう歴史のあるものではないと思っていましたが、足元を見るとすごい、何気なく使われている床板は、幅が三尺もある一枚板です。
元は、どんな木だったのでしょう!
本堂の軒先の獅子。
建設中の会館の前には池を中心に、回遊式の庭園があって、今紅葉の真っ盛りでした。
本堂の脇には、萱葺きだったときの棟飾りが置いてあります。
「大きい!」
木でつくって、銅板で覆った棟飾りの、その大きさにはびっくりしてしまいます。
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