2015年12月29日火曜日

お正月飾り


土間入り口のクリスマス飾りをしまって、お正月飾りにしました。
といっても、干支の猿を、棚から集めてきて飾っただけです。

猿の三番叟は、滋賀県の小畑人形、どちらも、かわいい足をしています。


やはり小畑人形の三猿、見ざる言わざる聞かざるです。


ほかの国には猿のおもちゃは少ないと言われていますが、なんのなんの、いろいろあります。
これは中国の土人形、京劇の猿でしょうか。京劇の猿と言うことは、孫悟空だと思われます。

タイやカンボジアのコミカルな舞踊劇には、いろいろな猿が登場します。
ハヌマンもいますが、いたずら好きな猿たちもいて、お面をかぶって踊ります。
広場や、夜の青果市場に小屋掛けするような、大衆演劇リケーにも、張り子のお面を被った猿が登場するものがあります。その猿の、雑につくられた張り子のお面は、週末市場などで売っています。


福岡県赤坂人形の裃猿は、謡狐ともともと対かどうかはわかりませんが、我が家ではずっと対です。数十年も、コンビを組んできました。

熊本県の木の葉猿は、三匹いたはずでしたが、馬乗りが見当たりません。
「地震で壊れたんだったかしら?」
と思って、そのまま二匹飾っていました。


ところが土間入り口に猿たちを飾って数日後、お客さんが来て、二回の展示室を案内していたら、馬乗り猿を発見しました。
この棚には外国の人形ばかり飾っていると思っていたら、日本の郷土玩具を飾る棚がいっぱいになって、お猿たちだけ、かたまってこんなところに移住していたのです。


というわけで、木の葉猿三匹。


大阪府の組み猿。


長崎県の古賀人形の馬乗り猿、鶏抱き猿、ただの猿。
 

お正月には、獅子舞も欠かせません。
左の獅子被りは赤坂人形ですが、右はどこのものかわかりません。


この獅子舞は、赤の顔料から、江戸時代につくられたものだそうです。
どこでつくられたか不明ですが、宮城県の堤あたりではないかと思います。


山形県米沢の相良人形の獅子舞。

獅子舞は、もとは中国のもので、東の日本だけでなく、南のカンボジアにも伝播しています。
カンボジアの獅子舞は、高さの違う束を立て、その束から束へと飛んだりする、アクロバットなもので、プノンペンの下町の庭先では、少年たちが熱心に練習しているのをよく見かけたものでした。


広島県宮島の鹿猿です。
先日、たまたま目にしたテレビ番組では、屋久島で、子猿が鹿の背に乗って遊んでいました。
どうも、猿は鹿の背に乗るという習性を持ち合わせているようです。


というわけで、21匹のお猿さんが勢ぞろいして、お正月を待っています。






4 件のコメント:

  1. どのお猿さんもほんとうにかわいくてたのしいですね!
    猿ってなんでも似合ってしまいますね。
    鹿猿がかわいくてきゅんとしました。

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  2. じゅんこさん
    コメントありがとうございました。
    お猿の人形がいろいろあり、どれもよくできているということは、昔から人と猿の関係が近かったのでしょう。
    (悪を)「はじき猿」とか、「登り猿」などのように、遊べるおもちゃの猿もあり、猿のおもちゃは多彩です。申年まであと一歩になりましたね。
    よいお年を!

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  3. こちらこそありがとうございます。
    毎日魔法みたいにたくさんのかわいい素敵なお人形や雑貨に出逢えるこのブログに出会えてうれしいです。
    マトリョーシカから辿り着きました。
    来年も楽しみにしています。
    良いお年を…

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  4. じゅんこさん
    ありがとうございます。
    できたら毎日UPしたいと思いながら、今日はまだ、寝不足でぼんやりしています。
    2016年もよろしくお願いします。

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