2015年12月30日水曜日

プラスティックのマトリョーシカ

「Hちゃんのお母さんが、コレクションに加えてくださいって」
息子の連れ合いのあっちょが、預かってくれていたのは、マトリョーシカでした。
Hちゃんは、孫のはなちゃんの仲良しで、以前、一家で我が家に遊びに来たことがありました。


「これ、プラスティックかしら?」
「あらっ、そうみたい。なんでプラスティックでつくるんだろう?」
わくわくと開けた紙袋でしたが、二人ともプラスティックのマトリョーシカに、なんだか納得がいかない気持ちがしました。

さて、プラスティックのマトリョーシカを箱に入れたまま、机の上に転がしておいて、何週間か経ちました。
なんとなく箱に目をやると、日本語は、あとから張ったラベルだけです。
Pocket Matryoshkaという名称で、Collect them all!とも書いてあるので、他にも種類があるようです。
「いったいどこの国のものなんだろう?」
生産国は中国とありましたが、近頃はなんでも中国でつくられていますから、企画、デザインまで中国とは、限りません。


箱にホームページの記載があったので、ネットで見てみました。
OMM Designは、スウェーデンのブランドで、これはインゲラ・アリアニウスという女性デザイナーの作品のシリーズの一つのようでした。


インゲラ・アリアニウスは、メラミン樹脂を積極的に使っているようで、幼児用のお皿や、ほかの動物のマトリョーシカをデザインしていました。 

それにしても、マトリョーシカに、プラスティックは似合うでしょうか?
幼児が、字を覚えたりするのに遊び、激しく開け閉めするので、しかたなくプラスティックを使うというなら納得がいきますが、小さいピースもあるから、幼児には危険で持たせられない、絶対幼児の手の届かないところに置けと注意書きがあります。

真っ白な壁で、他に何の飾りもないモダンな事務所などでは、もしかしたら木のマトリョーシカより似合うかもしれませんが、我が家のように土臭いものがあふれている家では、なかなか居場所が見つかりません。
「困ったねぇ。ふくろうくんたち」






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