2016年1月16日土曜日

手違い

作業棟の棟上げを控えて、なんとなく緊張した日が続いています。

1月13日に、材木が足りないと言われて、プレカット屋さんに材木を届けに行ったとき、プレカット屋さんの内部でうまく伝達ができていなくて、仕上がりが遅れるということを、初めて知りました。
予定していた上棟は、18、19日、ということは材木の運び込みは、遅くても17日までにということでしたが、到底間に合わないと言うのです。

大ピンチです。
夫がその場から、上棟を引き受けてくれる大工のおおぬまさんに連絡すると、おおぬまさんはかんかんに怒りました。というのも、もともとは15日に上棟を予定していて、クレーン車の都合で数日伸ばしたという経緯があり、プレカット屋さんは間に合って当然と、おおぬまさんは信じて疑ってなかったからです。
「なぜ、遅れるならもっと早く言ってくれなかった」

おおぬまさんは、自分たち大工の都合だけでなく、クレーン車の手配と、足場屋さんの手配も請け負っています。足場屋さんは、数日ずれても大した問題ではありませんが、我が家の坂道を登れる四輪駆動の、小さいけれど高くアームが伸びるクレーン車は引っ張りだこで、なかなか調達できません。

私たちは、ただの板挟みですが、逆境に強い夫は、こんなときには交渉力を発揮します。
おおぬまさんには、この穴埋めは考えるからと言って怒りをやわらげ、プレカット屋さんの顔はつぶさないようにして、しかし、この件ではなく別件でさりげなく値引きを要求し、私たちに余分な出費がないようにした上、とうとう、誰も気分を損ねないようにまとめました。
おおぬまさんも機嫌を直してくれ、八方に連絡して、棟上げは1月24日、25日ということに落着したのです。

もし、プレカット屋さんから、材木が足りないという連絡がなくて、行くことがなかったら、すでに合意済みの日程のことを話し合うことはなかったでしょう。
すると、15日には足場をつくって、17日になっても材木が届かず、18日のクレーン車のキャンセルも間に合わず、大騒ぎになってしまったに違いありません。


プレカット屋さんを訪ねたとき、手加工の建物の中は、見渡す限り、我が家用の柱や梁でした。


すでに、機械での刻みは終わっていますが、よく見ると赤い印が入っています。
コンピュータでできないところを、手加工で仕上げるのです。
 

霜が降りて、この冬一番の寒い朝でしたが、大工さんが、四人がかりで刻んでくれていました。
一見しても、作業量はまだ、果てしなくありそうでした。


プレカット屋さんは今頃大忙しだと思いますが、私たちも、上棟前のこまごましたことに追われています。やらなくてはならないことは、あとからあとから出てきます。
今、夫は土台を据えつけるために基礎のコンクリートをはつっているし、私は天窓の接続部分にゴムをかぶせています。
「棟上げが延びてよかったなぁ」
「ほんと、よかったねぇ」


当初予定していた18日は、天気予報では冬だというの一日だけ雨になっています。もし、本当にその日雨が降るなら、そして24日が晴れるなら、「怪我の功名」というか、日にちを変更して幸運だったと言わざるを得ません。
まだ、上棟日を迎えていませんが、「終わりよければすべてよし」になりそうな予感がします。


 




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