以前、イギリス留学中に、一般家庭にホームステイしていた友人Tちゃんが遊びに来たとき、一緒に食器を洗いながら、ふと訊いてみたことがありました。
「ねえ、イギリスでは食器を洗剤で洗ったらすすがないで、そのまま水切り籠に入れるって本当?」
「そうなのよ。信じられないよねぇ。嫌がるから、私のだけはすすいでくれたけれど」
家庭ではそうできますが、ヨーロッパ各地のレストランで美味しい美味しいと食事している人たちは、洗剤の残りかすも一緒に賞味しているに違いありません。
そんな話をしていたら、ガーナにいたときに隣に住むアメリカ人から、休みに旅行しようとしたときに、
「漂白剤を持って行って、トマトなんかを、トイレットペーパーで拭いて食べるといいわよ」
と、教えてもらったことを思い出しました。
確かに、北に旅するときはすべて自炊・野宿で、食事は持参のパンや缶詰などですませますが、サバンナの中でも、定期市に行きあうと、新鮮なトマトや玉ねぎが手に入ります。
水は手に入りませんが、水道水を20リットルくらいは車に積んで行くので、それをハンカチに湿して拭いていました。
ところが、隣人夫婦は旅先だけでなく、町にいるときでも、野菜を漂白剤で一拭きしてかじったりしていました。
その後、アメリカで子育てをしたとき、哺乳瓶は漂白剤で洗い、すすがないでそのまま使うと、水で洗うより清潔と聞いて、びっくり仰天したことがありました。
もちろん一度もそんなことはしませんでした。
その話をTちゃんにすると、
「そうそう。それと、犬猫の食器を人間の食器と一緒に洗って、一緒に洗い籠に伏せるのも納得いかないのよねぇ」
と、憤慨していました。
私は洗剤がついたままの食器を使うのと、漂白剤をすすがないで使うのは絶対できませんが、犬猫の食器はどうでしょう?
犬猫の餌入れは、使ったら毎日洗います。
Tちゃんと話した当時、私は犬猫の食器は、洗ったらシンクの縁など別の場所に伏せていました。
ところが、夫は気にしません。私が流しに置いていた犬猫の食器を、自分の使ったマグカップなどと一緒に洗って、人間用の水切りに、でーんと置いてあることがありました。
最近は控えめですが、私も犬猫の餌入れを、人間用のものと同じところで水を切っています。
犬猫の餌入れは、無印良品の小鉢です。
犬が小さいころ、
「エサ入れを大きくすると、ついつい餌も多くやってしまうから大きくしないでください」
と言われたのを、忠実に守っています。
ストックはまだありますが、餌をやったりヨーグルトをやったりと、いつもは四つほど使いまわししています。
先日、友人Kさんが昔の教え子たち5人を連れて泊まったことがありました。
彼女たちはアラフォー、みな大学時代にKさんのゼミにいた方たちで、卒業後も、なにかと交流を続けていて集まり慣れているので、食材を用意してきて、自分たちで料理もしてくれました。
「このうちには、食器がいろいろあって、どれに盛るか楽しみ!」
と言いながら、食器棚から勝手にいろいろ取り出して使っていましたが、ふと気がつくと、流しの脇に置いてあった、犬猫の小鉢も食卓に乗っていました。
さすがに、犬猫の食器を共用したことはなかったので心の中で焦りましたが、きれいに洗ってあるし、入っているのは乾いたものだしと思って、そのときは素知らぬ顔をしていました。
さて、犬は無印良品のステンレスのクッキングボウルで水を飲んでいますが、犬と一緒に水を飲みたがらない猫には、お風呂場に別の水を用意しています。
容器は、アメリカのアンカーホッキングの、ファイヤーキングのクッキングボウルの小さいのです。
バックスタンプを見ると、1960年代のもの、当時は耐熱食器として、ホームセンターなどで安く売られていましたが、ファイヤーキングは、1976年に廃盤となりました。
このボウルは、猫に貸してあげているという感じでしょうか。猫が使わなくなったら、ボウルとして使う気満々ですから、人と共用していると言えるのかもしれません。
化学物質には懐疑的ですが、微生物などは気にしない私、基本的には共用もできるという原理です。
でも、犬猫の皿小鉢を共用して食卓に乗せることは、絶対なさそうです。
前半は洗剤や漂白剤の話でひゃ~とゾクゾクし、後半の犬猫皿の話では大爆笑です!
返信削除学生の時イギリスで1か月ホームステイしましたが、洗剤をすすがないなんて全く知りませんでしたー。30年経って知ってしまった(苦笑)。
私はアディーのお皿共用NGです。洗うタワシも別。アディーは外で変なものばっか食べてるから!でも義母は全く気にならないみたいで、昔からアディーに自分たちのお皿にご飯やお水を入れてあげてます。
ファイヤーキングのボウル、きれいですね!緑の絵が付いたコップしかみたことなかったので、シンプルに白のボールはハッとしました。なんで半透明なんだろう、とずっと思っていましたがガラスなんですね~。
食卓にトラ用のお皿が乗っていた時の気持ちわかります。お風呂の後、アディー用のバスタオルを夫が使っちゃった時、あー、それアディーのなんだけどと心の中で思います。洗ってあるけど、私的には区別してますね。
hiyocoさん
返信削除あっ、タオル区別しているのですね。私も区別していますが、夫は平気で使います。「洗っちゃえば、どれもきれいだろう」って。
犬猫のタオルや毛布は、ころころ回す粘着テープ(名前知らない、笑)で念入りに毛をとっても、普通の洗濯ものとは別に洗って、ときおりすっぽかす、洗濯機のゴミとり袋も、洗濯の後丁寧にきれいにします。
もっとも、私だって、犬猫の毛だらけになっているんだけどね(笑)。
こういう話って、何人かが集まってるときに話題になるときりがなく盛り上がりますね。
返信削除うちではヨーグルトを食べるとき、少し残して犬になめさせてやるので、洗えば平気と
思ってますが、よその犬だったらどうかな〜?
昔スペインに住んでいたとき、数ヶ月間はスペイン人の家族と一緒に住んでいました。
ドラム式の乾燥機付洗濯機の中で、パンツと室内履きの靴が一緒に回ってるのを
見て、「あらら、こういうの平気なんだ!?」とびっくりしました。
室内履きを履いたりしても、基本的には外を歩く靴で歩き回る床ですから。
そこんちのセニョーラは「洗えばきれいなんだから」とS介さんと同じことを言ってましたね。
kuskusさん
返信削除私も、犬がいっぱいいたときは、もう少し厳密に分けていました。でも、わらわらいるのと一匹じゃ、気持ちも違ってきます。
そして、ステンレスのボウルではなくて、kuskusさんちみたいな、陶器の豪華なボウルで水を飲ましてやりたい気もします(笑)。
室内履きとパンツか...。実は私、雑巾を、必ず下洗いするけれど、下着なんかと一緒に洗います。それでも、洗った雑巾で顔拭いたりするのには、ちょっと抵抗があります。ところがS介、その雑巾を、「汗ふいてくださいよ」なんて言って、お客さんに勧めている!
古タオルだけれど、どう見ても雑巾色。お客さん困っちゃうよね(笑)。やめて欲しいけれど、「洗えば同じだ」って。とめても、とめても、やってしまって...