2016年5月30日月曜日
懐かしいのか?懐かしくないのか?
ブログ「あんてぃかーゆ便り」で、紹介されていた、『古き良きアンティーク文房具の世界』(たいみち著、誠文堂、2016年』を、買ってみました。
大正、昭和初期のものが中心と思われる、ビンテージの文房具が、定番の文房具、学童用品、紙もの、事務用品、昔の広告・カタログなどに分けて紹介してあり、巻末に文房具に関する情報が記載されています。
以前、著者のたいみちさんのブログを覗いたことがありましたが、一つのテーマを決めて、ぶれずに網羅的に集める人は男性だろうと勝手に決めていたので、たいみちさんが女性で、ちょっとびっくりしました。
「懐かしいものが見つかるかしら?」
と思って開いてみましたが、この本に載っている文房具は、私の子ども時代のものより古いものがほとんどなのか、約600点も収録してあるというのに、見覚えのあるものはほとんどありませんでした。
そして、この本を見て改めて気がついたのは、私は子ども時代に、ほとんど何も持っていなかったということでした。
こんなにカラフルなセルロイドの鉛筆キャップなど、あることさえ知りませんでした。
子ども時代に持っていた文房具と言えば、この本に載っているものとはメーカーが違いますが、鉛筆、消しゴム、下敷き、クレヨン、ノート、ボンナイフなどの学童用品だけ、糊さえ持っていなかったので、改めてもののない時代に育ったんだなぁと思いました。
もっとも、その時代でも、あるところにはあったのでしょう。
小学生の時に使っていたコンパスは、左上のものが一番近いでしょうか?
やっと、見覚えのある文房具にも出逢ったという感じです。
クレヨン・クレパスは、この本には載っていませんが、小学校低学年のときにサクラクレパス、ぺんてるくれよんが発売されて、それまでの、ロウに色を混ぜたような、あぶらっぽくて紙に色が定着しないクレヨンから、やっと解放されました。
新しい箱入りのクレヨン・クレパスを買ってもらうことはめったになくて、よく使う色を単色買いして、補充したものでした。
その当時、私が文房具を買う場所は、駄菓子から荒物まで置いている「何でも屋」と、学校の「購買部」の二ヵ所しかなくて、どちらも貧弱な品揃えでしたから、おしゃれな文房具など、目にする機会すらありませんでした。
中学の入学祝には、叔母から万年筆をもらいましたが、それで初めて自分の万年筆を手にする、そんな時代でした。
文房具大好きです。
返信削除銀座の伊東屋から出られませんからね。
半月型の吸い取り器具・文鎮・ガラスペン
石灰臭いインク消しのビン(2種類セット)
カーボン用紙・黒い腕カバーときりがなく続きます。
もう便箋に吸い取り紙がなくなりましたね。(大笑い)
昭ちゃん
返信削除わぁ、昭ちゃんにはまったくかないません。私、伊東屋に行っても、王道の文房具はそう見ないで、雑貨ばかり見ていたから、もしかしたら、文房具への関心があまりないのかもしれません。
この本には、吸い取り紙(ブロッター)、ガラスペン、インク消しのビンなども載っていますが、吸い取り紙以外は、正直、最近まで知りませんでした。インクの吸い取り紙だけは、役所などにあって、黒い腕カバーをはめた人が使っていたので知っていますが、家にはありませんでした。便箋は常備していたけれど、インクが乾くまで、ひたすら待つだけでしたね(笑)。
スタンプをクリスマスツリーのようにぶら下げる台なども本に載っていますが、そういえば文鎮は載っていないです。お習字の必需品でした。
コンパスを文廻しと言っていたなんて、昭ちゃんだったらご存知かもしれませんね。私は知りませんでした。
戦時中使用していた文鎮今でも机の上です。
返信削除窓の開かない冷房の時代には必要ないでしょーね(笑い)
今の話では
シンプルなシェーハーの万年筆を30年以上二本、
すっかり日本字用になじみ手離せません。
当時神保町に日本字向きにする専門店がありましたが、、、。
骨董市では丸善のインク補充瓶が(陶器)3000円
色々な思い出に繋がり過ぎて買えませんでした。
私の時代はコンパスですが、
返信削除長老は「分廻」これは古語ですねー
昭ちゃん
返信削除文鎮で抑えておかないと、風で書類がどっかに飛んで行くんですね。家はエアコンがないから今でも飛んで行くので(笑)、居間のあたりには文鎮を各種取り揃えて置いてあります。
骨董市で、糊ビンとかインクビンなど、500円くらいまでなら、ついつい買ってしまいます。でも先日、口は丸いのに下が三角形の珍しい糊ビンがあって、蓋もついていて、値段を聞いたら2000円。やっぱり諦めちゃいました(笑)。
コンパスは「文廻し」じゃなくて「分廻し」ですよね。この本に載っているコンパスの箱には、「文廻し」と書いてありました。変だなぁと何度も見たのですが...。