2016年6月26日日曜日

ポニー・クランプ

電動の大工道具を収納する棚をつくりはじめました。棚板の厚みは2センチ、奥行きは、場所によっていろいろですが、30センチかあるいはもう少し深いのもつくるつもりです。
厚みが2センチくらいで、幅が30センチくらいの木材は、既製品にはありません。そこで、厚みが21ミリ、あるいは24ミリで、幅が21センチか24センチの板を、接ぎ合わせることになります。
21センチ(7寸)、あるいは24センチ(8寸)幅の板は、破風板の既製品があります。
 
 
板を接ぎ合わせるときはクランプや播金(はたがね)を使います。
締める力の強さと、使い勝手のよさで、板接ぎにはアメリカ製のポニー・クランプ(左)が欠かせませんが、いつも建具や家具をつくっているというわけではないので、これまでポニー・クランプは三本しか持っていませんでした。播金(なぜか行方不明中)も四本あり、それで間に合っていました。
しかし、これからしばらく続く棚づくりを考えて、買い足すことにしました。
「高いなぁ」
ちょっと、考えてしまう値段です。
ネットでさらに探していたら、完成品ではなく部品だけ売っているのを見つけました。


アメリカでは、ポニー・クランプの部品だけを買って、それをどこででも手に入るガス管に取りつければいいという、考えられた道具だったのです。
ところが日本では、ガス管の規格が違うし、同じ太さのものが見つかっても、ねじ山の形が違ったら使えません。それを見越して、部品を売っているお店で、ちゃんとねじを切ったパイプも別売りしていました。


四分の三インチ太さのパイプ、これを部品に取りつけます。


自分でねじを嵌めるだけの手間とも言えない手間ですが、嬉しいことに完成品の半額で買えました。

この長さのパイプで、できあがり寸法が90センチ幅の板まで接ぐことができます。
約30センチ幅の棚板を接ぐには、もっと短いパイプでも十分ですが、大はいつでも小を兼ねるので、長くてもそう不都合はありません。
もっとも、パイプの両端にねじを切ってあるので、パイプを半分に切断して、部品をもう三個買い足せば、これで合計六本の短いクランプができることになります。


さて、暇を見つけては、板を一枚ずつ接いでいます。
雨ざらしにしていた板も、木端だけ削って接ぎ合わせて、あとで自動鉋をかけます。
接いだものをためておいてから、一気に加工する日が楽しみです。







2 件のコメント:

  1. バラで買うと割高ならわかりますが、その方が安いなんて不思議!節約できましたね~。板と板はボンドで張り合わせるのですか?

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  2. hiyocoさん
    結構合理的にできています。アメリカ製品はあまり使っていませんが(ちりとりくらい)、ポニー・クランプは優れものです(笑)。
    板は普通の木工用ボンドで貼り合わせます。テーブルとか、棚とか全部そうやってつなぎ合わせていますが、強いですね。
    ボンドと言えば、ダイニングチェアーはシェーカーのキットで組み立てましたが、アメリカの接着剤はまあまあでした(笑)。

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