2016年8月15日月曜日

大人形

霞ヶ浦のほとり、高浜の村角に立つ、魔除けの大人形(ダイダラボッチ)は四体あります。
梶和崎の一体は8月の第二日曜日(私の思い違いで、じつは第一日曜日)につくり替え、残りの長者峰、古酒、代田の大人形は8月16日につくり替えます。
2014年には、遊びに来ていた友人の息子のトヌちゃんと一緒に、つくり替えを見に行きました。ところが、目当ての場所には、古い大人形が崩れているまま、人の気配もありませんでした。
うしろの家で訊くと、
「今日つくり替えるけれど、3時ごろからじゃないかな」
とのこと、トヌちゃんはその日帰る予定、3時まで待っていられなかったので、見ないで帰ってきました。
そして、2015年のそのころは、留守をしていました。

さて、今年こそはと、満を持して午後の3時ごろに行ってみました。
道が迂回しながら近づくので、最後までその地点は見えないのですが、前方は人声もせず静まり返っています。また見られないかなと、嫌な予感が胸をよぎります。


なんと、大人形はすでに新しいのにつくり替えられていました。
子どもを連れて通りかかった女性に訊いてみました。一昨年たずねたのと、同じ人のようにも見えました。
「今朝つくったんですか?」
「ううん、一週間前くらいかなぁ」
「ええええっ」
「そうね、ちょうど一週間前よ」

なんてこと、16日に日が近いので第二日曜日と思い込み、調べもせずに行ったのですが、つくり替えは、第一日曜日だったのです。
今年もまた、ぬかってしまいました。


でもよかった、杉の葉がまだ緑のうちに見ることができました。
ナスの飾りも残っていたし、藁のサンダラボッチも真新しくて素敵でした。


写真の右手から来たのですが、左手に道をとると、途中の代田で、もう一体の大人形を見て帰ることができます。そちらの道を行きました。

代田の大人形は、トヌちゃんと見た年には、風雨にさらされて、ばらばらで見る影もなく崩れていました。


ところが、今年はしっかりと形をとどめていました。
顔は、紙にビニールをかぶせてあるので長持ちしますが、他は朽ちたり崩れたりしてしまいます。この一年は、台風も来ず、強風もあまり吹かなかったということでしょう。
 

槍の飾りはないけれど、刀の柄も崩れてはいるけれど、一年も経っていたとは思えない存在感でした。
代田の大人形に隣接する家の塀は、そこだけくぼませてありますから、塀をつくる前から、大人形がここに立っていたのでしょう。








2 件のコメント:

  1. わー子供のころ意味なく使っていた言葉「だいだらぼっち」って
    これなんだー!!! 感謝です。
    やはり塞の神でしょーね、
    それにしても巨大な陽物らしいものが、
    性がおおらかな時代の名残りですね。
     子供のころ性に関したことを聞くと
    「大人になったら分かります」だもんね。(大笑い)

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  2. 昭ちゃん
    リンガと同じあまりにも大きすぎて、あっけらかんとしています(笑)。ナスの飾りもいいですね。
    外からの災いを入れないと踏ん張るダイダラボッチは、なかなか迫力があります。緑が新鮮なのもいいし、一年間風雨にさらされたのも、また別の趣があります。

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