霞ヶ浦のほとり、高浜の村角に立つ、魔除けの大人形(ダイダラボッチ)は四体あります。
梶和崎の一体は8月の第二日曜日(私の思い違いで、じつは第一日曜日)につくり替え、残りの長者峰、古酒、代田の大人形は8月16日につくり替えます。
2014年には、遊びに来ていた友人の息子のトヌちゃんと一緒に、つくり替えを見に行きました。ところが、目当ての場所には、古い大人形が崩れているまま、人の気配もありませんでした。
うしろの家で訊くと、
「今日つくり替えるけれど、3時ごろからじゃないかな」
とのこと、トヌちゃんはその日帰る予定、3時まで待っていられなかったので、見ないで帰ってきました。
そして、2015年のそのころは、留守をしていました。
さて、今年こそはと、満を持して午後の3時ごろに行ってみました。
道が迂回しながら近づくので、最後までその地点は見えないのですが、前方は人声もせず静まり返っています。また見られないかなと、嫌な予感が胸をよぎります。
なんと、大人形はすでに新しいのにつくり替えられていました。
子どもを連れて通りかかった女性に訊いてみました。一昨年たずねたのと、同じ人のようにも見えました。
「今朝つくったんですか?」
「ううん、一週間前くらいかなぁ」
「ええええっ」
「そうね、ちょうど一週間前よ」
なんてこと、16日に日が近いので第二日曜日と思い込み、調べもせずに行ったのですが、つくり替えは、第一日曜日だったのです。
今年もまた、ぬかってしまいました。
でもよかった、杉の葉がまだ緑のうちに見ることができました。
ナスの飾りも残っていたし、藁のサンダラボッチも真新しくて素敵でした。
写真の右手から来たのですが、左手に道をとると、途中の代田で、もう一体の大人形を見て帰ることができます。そちらの道を行きました。
代田の大人形は、トヌちゃんと見た年には、風雨にさらされて、ばらばらで見る影もなく崩れていました。
ところが、今年はしっかりと形をとどめていました。
顔は、紙にビニールをかぶせてあるので長持ちしますが、他は朽ちたり崩れたりしてしまいます。この一年は、台風も来ず、強風もあまり吹かなかったということでしょう。
槍の飾りはないけれど、刀の柄も崩れてはいるけれど、一年も経っていたとは思えない存在感でした。
代田の大人形に隣接する家の塀は、そこだけくぼませてありますから、塀をつくる前から、大人形がここに立っていたのでしょう。
わー子供のころ意味なく使っていた言葉「だいだらぼっち」って
返信削除これなんだー!!! 感謝です。
やはり塞の神でしょーね、
それにしても巨大な陽物らしいものが、
性がおおらかな時代の名残りですね。
子供のころ性に関したことを聞くと
「大人になったら分かります」だもんね。(大笑い)
昭ちゃん
返信削除リンガと同じあまりにも大きすぎて、あっけらかんとしています(笑)。ナスの飾りもいいですね。
外からの災いを入れないと踏ん張るダイダラボッチは、なかなか迫力があります。緑が新鮮なのもいいし、一年間風雨にさらされたのも、また別の趣があります。