クロツグの葉で編んだ、沖縄のカエルです。
ウィキペディアより |
クロツグ( Arenga engleri Becc.、ヤシの一種)の葉鞘の黒い繊維は、耐久性にも耐水性にも優れていて、漁網に利用されてきました。
新芽と若葉は食用になり、葉は乾燥させて、縄を綯ったりしました。
ヤシは、どんな種類も有用で、その土地の住む人々の生活を、衣食住に渡って支え、彩ってきたのは、驚くべきことです。
こちらは、皮をはいだ竹で編んだ、タイのカエルです。
琉球は、江戸時代よりも前から、鎖国していた日本と東南アジアを結ぶ海洋貿易国として活躍し、東南アジアや中国から、様々な文化を取り入れてきました。
おもちゃ一つとっても、かつての海を越えての交流が見えてきます。
もっとも、この編んだカエルたち、どう見てもタイのカエルの方がよくできています。
これは裏ですが、沖縄のカエルが頭部がかすかにへこんでいるだけに対して、タイのカエルは頭部が二重になっています。
そのため、前から見ると、カエルが口を開けているように見えます。
そして、とがった背中を押して離すと、ピョンピョン飛びます。
足や手の始末も、タイのカエルの方が美しい。
沖縄のカエルは、カエルお化けのようです。それも、「味」ですが。
沖縄の、やはりクロツグ細工の蛇とのツーショットです。
ヘビは指を突っ込んで引き抜こうとしても抜けないやつですね。これもクロツグなんだ~。クロツグは初めて耳にしました。沖縄のカエルは「これ何だ?」ってクイズだされたら、たぶん正解は出ない気がします。
返信削除hiyocoさん
返信削除そうそう、指に噛みついて抜けないやつです。自分でつくったのも持っています。
クロツグはビンロウと同じくらい生えているのに、ビンロウの知名度の方がずっと上とのことです。沖縄の言葉ではマーニと言い、御嶽(うたき、祭祀などを行う場所)に植えられるご神木でもあるとか。
あの手足の長いカエル、伸びちゃったらあのくらいになるかしら?あんなになったら、カエルもおしまいですね(笑)。