使うときに、長さが違うのが混じったままにしてあったり、型枠を取り外したとき、また使えると取っておいたのと新しい釘が混じったり、ステンレスの釘が混じったり、もうめちゃめちゃな状態だったので、釘を入れる場所をつくりながら片づける以外、ありませんでした。
プラスティックの箱に入れておくと、作業するには便利ですが、探すときに不便です。釘の種類を、箱に書いておいてもどうしても、わけがわからなくなってしまいます。
釘箱は、その昔息子の本棚をつくってやったときの棚板、1×4を再利用しました。
当時、息子は東京郊外の家に住んでいましたが、そこを引き払って都心の狭い部屋に移ったので、本も本棚も処分したのでした。
材木の保管は、もっとも悩ましいことの一つです。シートをかぶせるのですが、完全に覆うと蒸れて腐るし、下から湿気も上がるし、廃材で屋根をつくってシートをかぶせて、風が抜けるようにしておいても、屋根が劣化して雨が入り、朽ちていきます。
まめに管理しようにも材木は重いのでままならない、そんなこんなで、傷むのは避けられなかったのです。
その、汚れたり、腐ったりしている1×4を洗って干し、
削ってみたら使えそうでした。
小さく切り、
箱引き出しの前面には、スプレーで釘の長さを印します。
こうすれば、探さないで欲しいねじ釘が取り出せます。
底板は、手元に残っている5ミリ厚の合板を使いましたが、足りなくて穴あきボードも動員です。
穴あきボードは、底から釘がのぞくので、3ミリ厚の合板をさらに敷きました。
釘箱の出来上がりです。
ねじ釘は、長さが近いものどうしを入れると必ず後で混じると思って、わざとばらばらにしました。
プラスティックの箱を複数突っ込むより、ずっとわかりやすくなりました。
とりあえず、真ん中の棚と、一番下の段だけは完成しました。
それにしても、なんというねじ釘の量でしょう。
箱引き出しにびっしり入れたというのに、まだ棚に溢れています。
片づけていたら、東京で部屋暮らしをしていたときの大工箱が出てきました。
これで、消耗品は全部!
「健気だったなぁ」
田舎暮らしでは、片づけても片づけても、大工道具も消耗品も溢れかえっています。
もっとも、20年ほど前のねじ釘は今のものに比べるとやわだし、釘は使わないし、健気に取っておいたものは、外箱だけでなく、中身もほとんど処分してしまいました。
すごい!こんな素敵な引き出し、手作りだなんて!番号までついて!(釘の寸法でしたか…)。
返信削除karatさん
返信削除廃材利用で雑につくってあるとはいえ、使えそうでしょう?寸法を明記しておかないと、後でめちゃめちゃに混じってしまいます。とくに約一名、夢中になると片づけたりしない人がいますので(笑)。
それにしても、いろいろな長さのねじ釘を持っていますよね。これで、薄い板で家具や建具をつくるとき、間柱を土台にしっかり留めるといった構造にかかわるとき、などなど、いろいろな長さの釘を使い分けることになります。Sとあるのはスリム、細めの釘です。この引き出しをつくるときも、スリムの50m、35mなど使いました。インパクトドライバーが開発される前は釘を打って、間違えたら苦労して抜いてと大変でしたが、いまは本当に楽ちんになりました。