2016年11月7日月曜日

益子の陶器市

kuskusさんのブログより

今秋の益子の陶器市はお天気にも、気温にも恵まれて、さぞかし大変な人手だったことでしょう。

私たちは、初日(11月3日)に行きました。
私たちの行動パターンは決まりきったもの、お隣のくみさんの店でカレーを食べ、kuskusさんの店をのぞき、たろうさんの店は相変わらず長い行列なので横眼で見ただけ、ゆみさんの店は初日だったというのに棚にはもう何も残っていない、異常な売れっ子ぶりで、それでも遅れてきたお客さんが食い下がっていたので、遠くから声をかけただけ、それだけで帰ってきました。
たくさんのお店が出ているのだから、もっとじっくり楽しめばいいのに、年々、訪問先は同じで、ちっとも広がりを見せません。


kuskusさんの店で、新しいお皿を買いました。直径25.5センチです。
じつは、大いに重宝していたkuskusさんの薄いお皿を、古い友人に差しあげてしまったので、代わりのお皿が必要になったのです。
友人には新しく買ってあげればよかったのに、急いでいたので手持ちのお皿を差しあげてしまいました。もちろん、気に入らないものをあげるわけにいきません。しかたなく気に入ったのを差しあげたのですが、後々まで悩ましい、困ったものです。

さて、益子に行ったらたいてい、古道具と古本の店「内町工場」にも寄ります。


「内町工場」で、形に惹かれて、統制陶器を買ってしまいました。
これまで、浜辺で統制陶器の陶片を拾ったことはありますが、買ったのは初めてです。


これは直径18センチ、厚手の磁器なので、割った銀杏や、冷めた揚げものを入れて、電子レンジで使うのに、ぴったりです。

星印ですから、陸軍用のものです。


底には、「名陶」の呉須印がつけられています。
名陶、名古屋製陶所(現在は鳴海製陶)の起こりは、1911年に設立された帝国製陶所、後に名古屋財界の資本が入って、名古屋製陶所と名前を変えました。
名古屋製陶所は、大規模で近代的な焼成窯を導入しましたが、戦争の影響により苦境に立たされ、名古屋の鳴海工場は住友金属工業に買収され軍需工場となり、統制陶器をつくりました。
戦後も鳴海製陶所として今に至っているそうです。
通常、統制陶器には、統制番号がついていますが、名古屋製陶は、日本陶器(ノリタケ)とともに、統制番号を持たない会社だったそうです。







2 件のコメント:

  1. 私も愛用しています。
    統制陶器とは業界用語と思います。
    子供の頃(昭和12・3年頃)白くて重い記憶ですが、
    父と行った飲食店やミルクホールです。
     軍隊用は星や錨ですが私の時はアルマイトでした。
    大きなドンぶりは懐かしい「雑炊食堂」で、、、
    福岡の骨董市では割と安く入手できやはり高いのは
    「タコ唐草」ですね。」
    昭和18年には「国民食器」と言う名称で載っています。



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  2. 昭ちゃん
    統制陶器を実際に使っていた経験がおありなんですね。私が知ったのは、たぶん骨董市とかほかの人のブログでだったと思います。
    統制陶器が安く入手できて、タコ唐草が高いっですって?あのタコ唐草のことでしょう?それは比較になりませんよ(笑)。そのタコ唐草も、三、四十年前はもっと高かったと思いますが、今では伊万里全般、タコ唐草も安くなりましたね。といっても、私は一枚も持っていませんが(笑)。
    ちなみにこの器、1200円の値札が付いていましたが、1000円にしてくれました。顔を見て買う方が、ヤフーオークションなんかより、ずっと安いです(^^♪

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