2016年11月8日火曜日

竹の青大将


骨董市で、馴染みのない骨董屋さんの100円均一の箱の中に、竹の蛇を見つけました。
決して蛇のおもちゃが好きなわけではないのに、竹細工の蛇を見ると気になるのはどうしてでしょう?


たぶん、竹の蛇が中国で生まれ、中国人たちが移り住んだ東南アジア諸国でもつくられ、日本各地でもつくられた、その背景がおもしろいと思っているからです。
 

竹の蛇は、竹をぶつぶつと切って、それを針金でつないでつくります。
竹の切り方によるのか、穴を開ける角度によるのか、黄色い蛇は伸ばしたら平面にはならず、 頭と尻尾が跳ね上がりますが、緑の蛇は長々と平面になって横たわります。


黄色い蛇を強いて平面にしようとするとこんな形になります。
どちらも笛になっていて、日本での「お土産物」の竹の蛇は、笛になっていたのが定番のようです。


中国にも、絶対同じものがあるはずと、『中国のかわいいおもちゃ』(島尾伸三、潮田登久子著、平凡社、1997)を開いてみたら、蛇はなかったけれど、龍がありました。
龍と蛇はシンクロしているというか、本当に紙一重の違いしかなかったのですね。
 







2 件のコメント:

  1.  竹細工からの発想がすごいなー
    中国なら龍というのも納得です。

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  2. 昭ちゃん
    龍の方がちょっとだけ、つくるのが大変でしょうか。でも、蛇の方がかわいいです(^^♪
    干支の土人形には必ず蛇がありますが、とってつけたような感じがして、そう好きになれません。でも竹細工とか、紙を蛇腹に畳んで、引っ張って遊ぶ蛇とかは好きです。子どものおもちゃと、飾り物の違いでしょうか。
    こういうものの歴史なんて誰も注目していないので謎ですが、アジアのあちこちで子どもに愛されたなんて、考えてみたら素敵なことですね。

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