2017年1月19日木曜日

どこからやって来たの?


正体不明の招き猫に思いがけず出逢うと、どきどきしてしまいます。
この美形の招き猫は、一体どこからやって来たのでしょう?


特徴的なのは、土でできた前垂れが、身体から浮いていることです。
こんなつくりの招き猫は、初めて見ました。猫を型から起こしたあと、手びねりの前垂れをくっつけたのでしょうか?


最初、なんとなく、豪徳寺の猫に似ているかなと思いました。
東京豪徳寺の猫は、豪徳寺周辺でつくられているわけではなくて、産地も二転三転していますが、なんとなく、歴代の猫たちに共通して漂っているものがあります。


ところが比べてみると、
「あれっ、全然似ていない!」
左が豪徳寺の古作、右が現在の授与品です。眉毛は古作と似ているものの、体形も表情も違います。
それに、この猫は左手をあげていますが、豪徳寺の招き猫は、調べてみるとほとんど右手を挙げています。
 

ではと、京都の招き猫と比べてみました。
こちらは、模様をぼかしでつけているところ、手の揚げ方などが、なんとなく似ています。
ちなみに、京都の招き猫はよく赤い布の前垂れをしていますが、右のは赤い前垂れ(ぺらぺらの木綿製だったかな?)を外して、古い絹の着物地でつくった前垂れと差し替えたものです。


顔には直しがあります。
鼻のところが割れてしまったというのに、鼻より脆いと思われる前垂れは壊れていません。どういう壊れ方をしたのでしょう?顔面に猫パンチを受けた?

ともあれ、郷土玩具とは違う、量産品とも違う招き猫さん、我が家へようこそ!







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