十二月にお願いしていた籠玉ができたので、吉田平さんの家にいただきに行きました。
籠玉は、間近で見たらとても大きいもの、できたてのほやほやです。
吉田さんご夫妻が車に積んでくれます。
手を出さず、積み慣れたお二人にお任せです。
うまい具合に収まりました。
作業場には、つくりかけの次の籠玉が置いてありました。
床にはひごが、
外にもひごが。
どこもひごだらけです。
かわいい、ひご置き場。
仕事場の片隅の籠の中には、小さい玉がたくさん入っています。
この小さい玉だけは真竹でつくるとお聞きしています。
奥の間には、小さい籠玉を、すでにひごの先につけたものがありました。
これは、吉田さんが若いころ、籠玉づくりを実演しているときの写真です。
14歳から籠づくりをはじめた吉田さんは、農業が機械化され、プラスティック製品が使われるようになった時期に、籠師では食べていかれなくなり、廃業して勤め人になりました。そして、子供たちを育て上げて以後、再び籠づくりに取り組みました。
今は、農家の籠需要はほぼありませんが、籠玉以外の籠は、ほとんど東京方面からの制作依頼で、注文に制作が追いつかないそうです。これから数か月は、籠玉制作がメインになるのでしょうか。
年取って、さらに細かいところや見えないところもないがしろにできなくなってきた、若い頃よりつくるのに時間がかかると吉田さんはおっしゃいます。
職人には、これでいいということがないから、一生勉強だとは、確か廣島一夫さんもおっしゃっていた言葉です。
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