2017年5月10日水曜日

練りものの招き猫


埼玉県鴻巣の練りものの招き猫です。
うちに、同じのがいるのは知っていたのですが、かわいいので買ってしまいました。
「さて、お仲間はどこかな?」


見つかりましたが、あれっ、首紐が違います。


うしろから見たら、思い出しました。
手に入れたとき、肩のところに穴があったので、もともとは首紐を巻いていたに違いないと、私が紅絹でつくってやったものでした。


左端は、現代の鴻巣練りものの招き猫です。
比べてみると、型が全然違います。
首紐をなくして手間を少なくしているのはともかく、犬顔になり、身体幅も広くなっています。

鴻巣の人形を、以前UPした時の写真を見ると、一まわり小さい猫もいます。でも、探しても見つかりませんでした。たぶん、3.11のとき、何か重いものの下敷きになって、壊れてしまったのでしょう。


そのかわりに、これが見つかりました。
いやはや、珍しい顔をしています。目も鼻も口も、招き猫らしさがありません。これで、福が来るかしら?
しかも、どこで手に入れたか、まったく覚えてなくて、
「お初にお目にかかります」
と、挨拶をしたくなるほどです。

これも練りものですから、鴻巣でつくられたものでしょうか?
鴻巣練りものは、「たね」と呼ぶ原型から、松脂などの材料で「かまがた」と呼ぶ型をつくり、桐のおがくずと生麩糊(しょうふのり)を練った生地を型に入れて成形します。そして、生地を抜いて乾燥させ、バリを取り、胡粉塗ってから彩色したものです。
身体から離れて高く挙げた手をつくるのは、手がくっついたものより、型づくりの難易度があがります。


鴻巣の疱瘡除けの練りものとしては赤ものが定番です。
もちろん、招き猫も赤い招き猫なのに、我が家には白い招き猫しかいません。








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