2017年5月20日土曜日

寝間着

私の両親は、浴衣地でつくった甚平、ひざ丈の着物のような寝間着を着ていました。
母が、私たちにもつくってあげようかと言ってくれたのは、ずいぶん前のこと、夫は紐で結ぶと、はだけて嫌だから、すぽっとかぶる方がいいと言い、ワンピース型の寝間着を所望しました。
母がつくってくれたのを着たり、私もつくったりで、以来夫は(私も)、ずっとワンピース型の寝間着を着ています。

さて、数年前に縫った夫の夏の寝間着がくたびれてきました。
昨年も、私の古い浴衣を解いて夫の寝間着を一枚つくり足したのですが、それはすぐにあちこち破れてきました。継ぎ当ても追いつかず、もう着られません。
二、三度着ただけの浴衣でしたが、タンスの中ですっかり弱っていたのです。


というわけで、寝間着には新しい布を用意するのが鉄則です。


とりあえず二枚縫いました。
「ちゃんと前後ろが、すぐわかるようにつくって」
というのが、夫の注文です。
毎日のように前後ろを反対に着て、首が締まりそうになるのだそうです。


ほとんど布を使い切るような直線立ちですが、首周りを切り取った端布をマークに利用しました。


丸く切って、前身頃に貼りつけたのです。


これでも前後ろを間違えるようなら、私の知ったことではありません。
「えっ、古いのは捨てるの?」
はい、きっぱりと捨てるので、一枚残すのと新しいの三枚で着まわしてもらいます。

私は長い間、母からもらった父の甚平をワンピースに改造したものを着ていましたが、さすがに残り三枚ほどになりました。
母は、妹のモンペもそうですが、つくるとなると量産しないと気が済まない人で、父の寝間着も、亡くなったとき十枚以上、しかも大半がまだ着てもいないものが遺されていて、それをもらったのです。

この夏は、これでなんとか行けそうですが、また、雨が降ったときでも、しかたなく縫いましょう。まだ布は、五枚分も残っています。








2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    えらくかわいい柄の寝間着ですね(^^)。しかし、ずどんと寝間着になってしまうとあまり気にならないから不思議。
    同じものを量産するエネルギーってすごいです。私は同じものを複数枚作る気でいても、一枚で飽きてしまうほうで(^^;)。

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  2. karatさん
    布を買っている店が、お母さんが子どもたちにつくってやる布を揃えるというコンセプトを持っているようで、綿ネルも可愛いですよ(^^♪
    私も量産するエネルギーはゼロです。でも、寝間着だから、同じものつくる以外、ありませんね(笑)。デザインを変えるったって、変えようがなくて....。というわけで、母だったらまとめて7枚作るところ、私は何年にも分けて嫌々つくります。
    シーチングはあと5枚あるけれど、実は数年前に買った綿ネルが4枚、全部つくったら9枚です。何日も雨とか雪が降り続かないとつくれない量ですね。

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