それを見て、展示室から玄関ホールに出ると、ホールのパネルに貼ってあった写真から何か視線を感じました。見ると、人民服を着た子どもたちの写真が10枚ほどありました。
パネルは、天井が高いホールに中途半端に立ててあり、しかも逆光でパネルの後ろが明るく、写真には上からの照明が反射していて、必ずしも見やすくなかったのですが、見入ってしまいました。
谷久文さん(中国の方)の組み写真、「文化大革命」でした。
どの子も底抜けに明るい顔をしていますが、よく見ると、モデルはたった一人の男の子でした。
Sさんにたずねると、谷さんはここで教師をなさっている方で、学生たちの展示があるなら、自分も展示したいと、貼ったのだそうです。
この写真の魅力は、アイデアもさることながら、モデルの男の子のかわいさです。
文化大革命という、シリアスなものを明るく笑い飛ばす面白さ。
キリストの最後の晩餐のパロディーもあれば、
おまるを使って、大小便をしている子どもがいるなど、見れば見るほど愉快な気分になります。
どこをとっても同じ顔と言えば、人物のすべてが自画像の、石田徹也の絵を思い出してしまいます。
石田徹也の自画像は無表情で暗く、文化大革命というテーマも、笑うようなものではないにもかかわらず、どちらも、どことなくユーモラスな気分にさせてくれます。
きゃはー!!! 思わず笑ってしまうタイトルです。
返信削除昭和40年代を、、、、
延安からの東征に伴ういろいろな出来事を思い出しました。
昭ちゃん
返信削除この子、可愛いでしょう?最初見たとき、たくさんでお芝居でもしているのかと思ったら、みんなおんなじ、笑っちゃいました。
でも、文化大革命は笑いごとどころではなかったですね。郷土玩具のコレクターだった人は、「軟弱者め」と言われて、貴重な文化遺産を、すべて叩き壊されたそうです。そんな時代に来て欲しくないですね。生きていることは、遊びでもあるのですから。
御意 京劇でもそうでしょ
返信削除「語録」の内容が知りたいバイ。
昭ちゃん
返信削除そうそう、京劇も迫害されましたね。
京劇役者のおじいちゃんと孫を描いた中国映画、「心の香り」を思い出します。
語録の内容、発表されてなかったっけ?
姐さん話が続きますがチョット名前を忘れたので、、、
返信削除ソ連の農業組織「コルホーズ」に似た農業の軍隊組織の名称は
なんでしたかねー
結局は自由市場がないとね。
昭ちゃん
返信削除軍隊は何というか知りません。コルホーズに似たものならソフホーズ(ソホーズ)で、農場だけど働いているのは農民ではなくて労働者でした。
戦後、どうしてあんなにロシア民謡が流行ったのか、不思議ですね。
あの時代の風潮が憧れた?のかな、
返信削除唄声喫茶や労働歌にも。
「カリンカ・一週間」など今でも好きですよ。
昭ちゃん
返信削除でしたねぇ。教科書にもいっぱい載っていました。アムール川のさざ波というのかしら、学校の文化祭で、クラス合唱したこともあります。
一週間とかもときおり口ずさみますが、カリンカは金融関係でしたっけ、コマーシャルで「か・借りん、か・借りん」というのがあったので、そっちの印象の方が強くなってしまいました(笑)。