磁器製の蔵の戸の戸車です。
しばらく前にこれを、古道具屋の内町工場で見たとき、あかずきんさんのブログで見たことがあった形なので、戸車かなと思ったのですが、店主さんの話では、碍子など(がいし)など、電気の絶縁体と一緒に出てきたデッドストックだったとのこと、戸車だという確証が持てませんでした。
それで、帰ってからあかずきんさんのブログも含めてネットで調べてみたところ、戸車に間違いないと思って、連絡して取っておいてもらったものです。
全部で500円のものを、何か月も取っておいていただきました。
あかずきんさんは北九州に住んでいらっしゃいますが、玄界灘の浜を歩くと、しばしばこの磁器の戸車が浜に打ち上げられていて、拾われています。
戸車は大小あり、周りと、穴の中にも釉(うわぐすり)がかかっています。
長い棒にしてから切ったのか、この面は概してざらざらです。
雑に刷毛目がついたのもあれば、
何やら絵が描いてあるのもありました。
店主さんの話では、私から、
「蔵の戸の戸車に違いないからとっておいて」
と電話があってから数日後、奇しくも旧家の蔵の戸を引き取る機会があったそうです。そのとき、戸車に注目してみたら、これがはまっていた、厚い戸なので二列になってはまっていた、事前に聞いておいてよかったという話でした。
「で、蔵の戸は?」
「すぐ売っちゃいました」
あぁん、見たかったなぁ。
さて、蔵の戸車と分かっても、磁器製のものは金属の代用品だったのか、それとも、そんなことに関係なく磁器製のものもあったのか、そのあたりは全く分かりません。
ブログ「建築業を営むおっさんの思いつき日記」より |
古い蔵の戸にはまっている写真を見つけました。
これは磁器製のもの、
同上 |
もう少し重い戸には、真鍮製のものが使われていたそうです。
そして、心棒が金属か否か、どうやって留めてあるのか、これを書かれた方にもわからないそうです。
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