我が家の居間は畳敷きです。
古い日本家屋のリフォームでさえも、居間は板の床にするのが当たり前ですが、椅子に腰かけるより、すぐどこにでも寝っ転がりたい夫は、ここにきたころから大の畳好きになり、我が家には畳がいっぱいです。
居間だけでなく、土間入り口の上がり框も、その奥に見えるベンチも畳敷きです。
そして、二階にも小さな、畳の部屋があります。
我が家が畳屋さんにお願いする畳は、ちょっと幅が狭かったり、ちょっと長かったり、小さかったりと、いろいろです。
中には、角を丸く切ってもらった畳さえあります。
畳屋さんは、ぐちぐちと文句を言いますが、必ず希望に沿うようにつくってくれるので、ぐちは無視します。
そして、畳屋さんが、きっちりつくってくれたのを喜ぶといつも、
「我ながら、ほんとよくできました」
と、自画自賛します。
これは昨年9月、作業棟の二階の宴会室に、畳を敷いてもらっている時の写真です。
一般的に、部屋の角は完全な直角ではないことがよくあるそうです。だから、畳屋さんはよく測って、部屋に合わせて畳をつくります。
四角い部屋である場合、畳と畳が接する部分は確実に直角ですから気にせず、部屋を囲む敷居など「縁」と畳との取り合い部分だけを気にすればいいのですが、この部屋の場合、真ん中がドーナツ状に抜けているので、どの畳も「縁」に接して、その「縁」が厳密に言えば平行ではなかったとか、なかなか大変だったようでした。
でも、隙間もなく、とってもきれいに収まっています。
テーブルはまだ仮のものだけれど、壁もまだ塗ってはいる途中だけれど、畳が入ればできたも同然、焼肉も焼いたし、ここに泊まった人もいました。
そして先週、南北のゲストルームにも畳が入りました。
これまで、ここにはずっと靴のまま入って作業していたので、何度かそのまま入ろうとして気づき、踏みとどまろうと入り口で足がもつれたりしましたが、やっと慣れたところです。
これが北の部屋、まだ引き戸にガラスは入っていないし、戸棚の扉もできていません。
そして、南の部屋です。
畳は全部、古畳を再利用したものです。それでも表はまっさら、いぐさのいい香りがします。しかも、じつは普通のフローリング用の板を買って自分で張るより、畳の方が安くついています。
畳屋さんは三代目ですが、最近、大学に行っていた息子さんが中退して、畳の学校に行き始めたそうです。
うっかりしていました。hattoさんのコメントで気がつきましたが、フローリングの板材の坪単価と畳一畳分と比べていました。
フローリングはむく材だと、坪単価で12,500円ほど、畳は2枚(一坪)だと、18,333円、畳の方が高いです。
イ草は佐賀が本場ですが
返信削除今風ではあの新鮮な香りはないでしょー
表換えやいらな物は子供の遊び用の座敷でした。
(炭鉱時代)
「畳と嫁さんは新しいのが良いって」笑い
昭ちゃん
返信削除佐賀がイ草の本場ですか?熊本もでしたよね。
戦後すぐは備後おもて、備中(倉敷)のあたりでもつくっていました。
うちの畳は、たぶん中国製ではないかしら(笑)。
今、古い畳表は、ただでいっぱいもらえます。
古畳も古い嫁さんも、なかなかいいもんじゃないですか(^^♪
畳の方が安くついているのは意外でした。畳、大好きです。畳のない生活は考えられません。我家も小さいですがふた間続きで12畳の和室です。お宿に泊まるときも必ず和室希望です。もう長い間、春さんのお家を見ている所為か、もしこの家が私の家になったとしても(そんな夢のような事にはなりませんが・笑)いつでもすぐにくつろいだ気持ちになれる自信満々です。畳がいっぱいで画像でも香りが届きそうですね。
返信削除畳一体何枚あるんですか~(笑)?
返信削除一昨年(かな?)表替えした時は熊本産でした。その時の畳屋さんはかなりお年で、2階から6枚の畳を兄弟で下ろすのにヘロヘロになっていました(団地サイズじゃないし)。今度4畳半の部屋の表替えをしようと思っていて、前回と同じく知り合いの経師屋さん経由でお願いするのですが、別の畳屋さんが来るかも、と思っています。
hattoさん
返信削除ありがとうございます。我が家に来た方もすぐくつろがれます。いつかいらしてください(^^♪
お会いする瓦屋さん、畳屋さん、みんな優しい方たちで、どうやったら安く仕上げられるか、考えてくださいます。もっとも、畳屋さんは口数の多い人ですから、一言も二言も余計にしゃべりますが(笑)。
最近の畳にはスタイロフォームみたいな断熱材も入れているようで、古くて穴が開いたのは畳屋さんは捨てる以外ないみたいで、先日欲しいかと聞かれて取りに行ったら、軽トラックいっぱい、何十枚ももらってきました。これで、ホールの断熱材は大助かりです。
hiyocoさん
返信削除仮設のゲストハウスも入れたら、30枚ありました(笑)。
本当に畳屋さんて力がいる仕事です。もっとも、植木屋さん、瓦屋さん、酒屋さんも力持ち、力が要らない仕事はあまりないのかもしれませんが。
畳屋さんに「力が要りますね」と言ったら、「はい」と言っていました。でも、昔の人は俵一俵の60キロを、誰でも持てたのですから、私たちよりずっと力持ちだったのですね。武士も重い刀を振り回したらしいし(笑)。
うちは、メンテが悪くて、畳替えは考えてもいないし、障子は2009年に障子屋さんが張ってくれた時のままで、そろそろ張り替えなくっちゃダメかなと、思ってはいるのですが...。
hattoさん
返信削除間違えていた。フローリングの坪単価と畳一畳と比べていました!
訂正です。フローリングの倍はしないってことです。すみませんでした。
わー、嬉しいです。両親の介護が終わって、私がもう少し元気になったらいつかお邪魔させてください。息子も同伴でこの素晴らしい建築を見学させてほしいです♪ 畳の件了解です~。
返信削除hattoさん
返信削除お待ちしています。(^^♪
数字に弱くて、ダメですね(笑)。