大道具小道具を見るのが好き、例えば、部屋や店の飾りとして招き猫がよく出てきますが、
「あんな猫、部屋に置かないよ」
とか、
「時代が違う」
などと、あら捜しをしながら見ています。
特に、野外ロケの場合、隠しようもなく、「嘘」が目立ちます。
例えば、昭和30年代の稲刈りの場面があり、大掛かりな手刈りのロケが行われていましたが、刈り跡が違うのです。
稲を刈ったその株が、まっすぐでなくて、田んぼの形に沿って曲がっていました。
これが、機械植え、しかも八条植えの田植え機を使ったことがわかります。
まっすぐ行ったり来たりして植えた後、最後に曲がった道に沿って田植え機を動かしたので、苗が道に沿ってカーブしています。
まっすぐ植えていた、端っこの苗は機械に巻き込まれて沈んでしまったのです。
手で植える場合、端が田んぼの形に添って曲がったりしません。
細い幅しかない棚田だったら、田んぼの形に添って植えることもあるかもしれませんが、綱を張ったり、水の中に線を描いてそれをガイドにしたりするので、稲はどこまでもまっすぐ植えられることになります。
これは、ジョニー・ハイマスさんの写真(『たんぼ』(NTT出版、1994年))を拝借したものですが、畔の左の田んぼが手植え、右の田んぼが、機械で植えてあることがわかります。
農村の高齢化、離農化で畑は放棄されているのが多いものの、水田は、農作業を機械化できたことによって生き残れているのは素晴らしいことだと思わなくてはならないのかもしれません。
春姐さん
返信削除裏を取った脳トレには持って来いの話題ですね、
頑固はいけませんが脳は絶えず使っていないと
休んでしまうそうです。主治医の話
その点向田さんのドラマは
戦前昭和初期の香りがしましたね。
あらら、春さんの手にかかったらすぐ嘘がばれてしまいますね。「田植えは機械だけど刈り取りは手で」というのはないってことでしょうか?
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