2018年5月29日火曜日

「福猫」


「福」と書かれた小判型のペンダントを首にぶら下げた招き猫は常滑製です。
小判を持った招き猫に先行してつくられたのか、あるいはどちらも同時期につくられたこともあったのか、そのあたりはわかりませんが、小判を持った猫に押されて、つくられなくなった猫であることは確かです。
小判を持つ招き猫は戦後のものですが、時代に連れて百万両から千万両へと変わっています。

かつては、我が家にも「福猫」がもっと棲息していましたが、2011年の地震で大きな被害を受けて、たった3匹になってしまっていました。


もっとも、一尺(30センチ)ほどの大きい招き猫になると、ペンダントは「福」ではなくて、どれも「福寿」となります。


そして、久しぶりの、新入りの「福猫」です。
ときおり、骨董市などでも見かけることもありますが、なかなか気に入った猫に出逢いませんでした。
UPするにあたって、ちらっとヤフオクをのぞいたら、「福猫」は「福寿猫」も含めて、結構出回っていました。開始値段が、1000円くらいはいいとして、5000円、中には15000円という、信じられない値段のものもありました。



この猫たちは、みんな顔の形も表情も違います。
個性を出そうとしたものではなく、似たものをつくりたいと思ってつくったのに、違う顔になったという感じです。


新入り(後列右)は、地震で壊れてしまった猫の中の一匹に、ちょっと似ています。


ちなみに、これは大谷観音の「福猫」、目に光るものがはめ込んであります。また、ヒゲタ醤油の販売促進猫は、「福」ではなく、「ヒゲタしょうゆ」と書かれた小判型ペンダントをぶら下げています。


ソフトビニール製とプラスティック製の「福猫」もいます。





2 件のコメント:

  1. 震災では3匹になってしまってたんですね。我家は丁度、火災保険が満了になって掛けた時は25年一括払いで13万でしたが、満了後新規加入で、同じ内容で入ると25年一括で100万を超えると言われ驚きました。震災で割れてしまった猫さんたちも家財保険で賄って貰えたりするんでしょうか、、などと春さん宅の沢山の歴史資料を想像してしまいました。春さんのブログを見てるといつも幸せな気持ちになれるのはこの招き猫さんが「多幸」を呼んでくれているからでしょかね。うちには小指にも見たない招き猫と、息子と作った親指サイズの招き猫さんがすこーしだけいますよ♪時々小さな幸せを呼んでくれます。笑

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  2. hattoさん
    今更ですが。
    震災は震度6弱で、しかも5分間続いてので、床に落ちた猫の上に猫が落ちるという感じで、手のつけようがありませんでした。震災後一週間ほどしてから、電気水道が復旧したので片づけ始めましたが、大きなレジ袋10個分ほどの猫が壊れていて捨てました。でもあの時は、壊れて残念というより、壊れなかった猫に、「よくぞ生き残ったなぁ」と感謝の気持ちの方が強かったです。
    あれから、落下防止の棒もつけましたが、生き残った猫たちで肩寄せ合って(笑)、元気に暮らしています。

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