カール人形

妹たちのソフビ人形をUPしてしばらくして、京都で人形師を目指しているtopcatさんから、
「ところで、捨てると言っていた小さい人形の方はまだ捨てていませんか？捨ててなかったらもらいたいです」
というメールが来ました。
topcatさんは、スマホからは、私のブログにコメントできない状態が続いています。

捨てると書いてからずいぶん経っていましたが、なかなか捨てられず、小さい方の人形もまだ手元にありました。
せっかく、欲しがってくれるのだからと、壊れていない大きい方の人形も差し上げることにしました。

これが、topcatさんのところに届いた時の写真です。
大きい子は、もともとのワンピースを着て、小さい子は母の縫った着物を着ています。
送る前に、顔や身体を拭いてみたのですが、汚れは取り切れていませんでした。
また、これは横にした状態で、大きい子が目を閉じているのに、小さい子は瞼がスムーズに動かず、開けたままです。
しかも、目のガラス玉もゆがんでいます。

ところが間もなく届いた写真（右）を見ると、topcatさんが分解して洗い、目も直して、見違えるようにきれいになっていました。

topcatさんとやりとりしているうち、これは「カール人形」というものだとわかりました。
昭和３０年代に、髪の毛を手入れできる人形として、一世を風靡したようでした。

さて、topcatさんから、また連絡が来ました。
以前からよく知っている友人の女の子（二人ともアラ３０）が、これを見てとても気に入ってほしがっているのであげてもいいかという、内容でした。もちろん、異存がありません。

長い間、箱にしまわれて、日の目を見なかったカール人形たち、京人形師を目指しているtopcatさんの手によって生まれ変わり、人形好きな女の子にもらわれて、これからは再び愉快な人生を送ることでしょう。
めでたしめでたし、でした。