2018年7月17日火曜日

障子に挑戦

作業棟の二階の南北の部屋はゲストルームですが、外への開口部に網戸をつけ、ホールとの境に障子を嵌めないと、部屋を利用することができないので、この数週間、網戸と障子をつくってきました。


網戸はふつう、既製品の細い溝に、網とそれを抑えるプラスティックをはめ込んで張りますが、それだと枠が金属になります。
せっかく木で窓をつくっているのに、その内側に金属の網戸がくるのは嫌なので、ガラス戸同様、枠に溝を彫り、網を張ったのち、木の細い板を打ちつけて抑えて留めることにしました。

しっかり網を抑えるため、わりと幅広い抑え木を使いたいので、枠を広く切り込むことにしました。
またガラスは内側から嵌めますが、網は外側から嵌めるので、ガラス戸とは仕口の組み方をちょっと変えました。


窓枠をつくるとき、室内から見たときに縦の辺が上下に通っていて、縦が横の辺を挟むようにつくっています。
この写真では、網を嵌めるのでこれが外側、そして、右が縦の辺になり、左が横の辺になります。


網戸は、片開き戸も引き戸も、割と簡単にできました。


開き窓には内側に網戸を設置し、


引き戸の方は、手前の溝に入れました。網戸にしてはどちらも、枠が分厚いものですが。


そして、後回しにした障子です。
我が家の障子は、「吉村障子」と言われる形の障子、もともとは建築家の吉村順三さんがデザインした形で、一般の障子のように枠が太くて桟が細いものではなく、枠も桟も全部同じ太さにつくります。
といっても障子戸の上下は、敷居と鴨居の溝に入る部分があるのでそれを見越して太くして、出来上がったとき同じ太さに見えるようにします。


桟の太さは2センチ、戸の厚みは3センチ、母屋の障子は、土間入り口の障子を除いて、建具屋さんにつくっていただきました。


これが土間入り口の障子、桟は2センチですが、それをもっと太くて厚い枠に嵌めてあります。

一番の心配は、細い外枠がしっかりとつくれるかどうかということでした。
開き窓は枠を7.5センチに、引き窓は枠を5センチにしていますが、それでも反ったりゆがんだりしています。




それを夫に話すと、材木置き場の下の方から、少しだけ残っていた、とっておきの柾目の材を出してくれました。その昔、高いお金を出して建具用に買った材で、高いと言っても、25枚ほどで8万円くらいだったか、それでドアが6、7枚と、障子が4枚とれて、まだ1枚残っています。長さは2間ものです。


というわけで、障子を4枚つくりました。


紙を貼るので、桟は枠より0.5ミリくらい薄くしてあります。


小さいものなので何とかできましたが、建具屋さんのつくった大きな障子は無理無理、とてもできません。






2 件のコメント:

  1. おはようございます。私の「障子に挑戦」は、障子紙を張り替える事(笑)…。
    あとで紙に斜めのしわが寄ったりしてますが(^^;)。
     障子を入れると部屋がとても落ち着きますね。。紙を張り替えただけでも、とてもスッキリします。

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  2. karatさん
    その昔、祖母や母は毎年障子を貼り替えていました。
    それが、私は苦手で、苦手で。9年前の建具屋さんが張ってくれた障子はまだ一度も貼り替えていません(笑)。建具屋さんのお連れ合いは苦も無く何枚も貼っていたのに...。

    昨日、暑いのに障子貼りに四苦八苦して、紙を一枚無駄にして、見かねている夫にバトンタッチしたらその紙も無駄になって(笑)、夫は、「こんなくそ暑いのにやってられるか」と放棄、私は何とか二枚貼って今朝見たら一枚は角がペロッとはがれているし、一枚はしわが寄っている(笑)。
    夫はそれを、はがれたところだけ貼りなおして、「かまうもんか」と嵌めてしまいました。
    あと二枚、嫌だなぁ。どうして、上手に貼れる人が世の中にいっぱいいるのかしら?

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